先日、「子供の思い出の品はなかなか捨てられない」と記したが、どちらの家庭でも子供が使ったベッドや整理箪笥などには、このようなシールが貼られていたり、いたずら書きが残っているのではないかと思う。 巣立ってしまった子供たちは、 | |
このような物の存在すら忘れているであろうが、親としては成長過程の一遍を記しているものとしてなかなか捨てがたい。 |
子供が書き残した紙片などもなんとも懐かしい。 以前住んでいた、我が家の玄関ドアーの鍵は特殊なもので、自動ロックがかかると一般の鍵屋さんでも対応できないものであった。 そんな鍵を紛失して家に入れなかったのであろう、母親から諭されたことを理解できたか、紙片に書かせたものであった。 親に言われた言葉をオウム返しに「あとさきを考えてやります」と書いている所が何とも可笑しい。 |
さて、こうやって元気に健やかに育って欲しいと、どの親も願っているもの。 しかし、世の中を見ると問題のない家庭は一握りで、表に出ないいろいろな苦労をされている家庭は多いと思う。 特に、長い療養生活が必要とされる病気の子供たちの存在は、親ばかりでなく成長期の兄弟への経済的、精神的、肉体的負担は大きい。 そんな家庭を支援しようと組織されたのが、この「患者・家族滞在施設 よこはまファミリーハウス」である。 | |
全国から、横浜市内の医療機関で、先進医療を受けさせるために来られた患者に付き添う家族が、低料金で長期に滞在できるように医療機関に近い宿泊施設を提供しているというものである。 この本は、このような滞在施設を利用された家族がノートに記していったものを編集しているのだが、髄芽腫、若年性リュウマチ、尿道下裂、トリチャーコリンズ症候群、軟骨無形成症などなど、我々一般人が知らない病名に苦しむ子供たちがたくさん存在することがよく分かる。 微力ながら何かお手伝いが出来ないかと思う所である。 |
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