テレビ東京で放送された「秋に訪れたい 感動! のんびり体験の旅」の黒姫「癒しの森」からのスナップ映像の最後である。
映像は、メディカルトレーナーだけに許されたクロモジの採取、野尻湖を望める望湖台、ペンションアルムの夕食、アロマ体験、そして最後は苗名滝で終わっていた。
今回の癒しの森体験に来られたのは女優の五大路子さんだが、五大さんは横浜で伝説の娼婦をモデルにした一人芝居「横浜ローザ」にここ数年出演している。 モデルになった「ハマのメリーさん」のドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」は2006年に公開されている。
五大さんの芝居は見ていないのだが、この映画の方は既に見ており、その感想をどこかのエントリーに書いたと思っていたが記していない。 そこで、昨年11月に観た日の日記から感想を残そう。
音の編集をしていないのか、音響設備が悪いのか。 音量ばかりが大きくて、歪んだり割れるように聞こえていた。
内容は、メリーさんの足跡をたどると同時に、その時代に生きた人や行き会った人の回想を中心とするもので、昔の町並みの写真には思い出すものも多かった。
最初は横須賀のどぶ板通りで娼婦をしていたらしいが、後半は米軍将校や水兵を客にしており、伊勢佐木町に近い長者町の根岸屋界隈で働いていたようだ。
老年になってからは、ホームレス生活の中で、白い服と白い化粧で自分にお面をかぶせていたようだ。 馬車道の市民劇場で公演したシャンソンを歌う永登元次郎さんに誘われ、リサイタル公演を見たことから付き合いが始まったとかで、メリーさんが1995年に郷里へ帰った後、暮らす老人ホームに永登さんは訪ねる。 映像に映るメリーさんは普通のお婆さんというか、苦難な半生であったろうにしっかりした上品な良い顔をしていた。
一言発した声は高い声で、高貴な感じだと、以前、皇后陛下と呼ばれていたこともあるという所以を感じた。 キンキラさんとも呼ばれこともあるらしい。
回顧録に出たうちの3人の方は2003年に亡くなり、メリーさんも昨年(2005年)亡くなったとパンフレットに説明があった。
娼婦という誰からも蔑まされる最低の仕事の人生の中でも、「ボロは纏えど心は錦」と自分を見失わなかった人なのであろう。 1時間半ほどの上映で終わり、外へ出ると女性を中心に長い列ができていた。
1 件のコメント:
はじめまして。
「メリーさんの故郷の写真」というブログをつくっています。
「ヨコハマメリー」とはかなり違う視点からメリーさんを扱っています。
↓ ↓ ↓
http://yokohamamerry.jugem.jp/
あえて「人情話」にはしておりません。
ご感想をお寄せ頂けると幸いです。
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