本サイトの右上にDAYSJAPANというリンクを貼っている。 これは、フォトジャーナリストの広河隆一さんが2004年4月から出版している月刊誌で、時々の政治や環境、社会問題などを広くカメラマンの眼から問い続けているものである。 本誌については当初から知っていたが、生々しい写真の掲載に見るのをためらっていたが、ある講演会で広河さんのお話をうかがう機会があり、少しでも支援できればと購読しているものである。
その今月号の中に、NAKBA(大惨事)と題したパンフレットが入っていた。
パレスチナ・慟哭の大地
イスラエルが建国された1948年、70万人以上のパレスチナ人が難民となった。
動乱の中東の核心にあるNAKBA(ナクバ)。 隠され続けた歴史が、
廃墟と化し地図から消えていく村々の徹底的な取材によって、いま姿を現す。
これは、広河さんが40年間にわたってパレスチナを撮影してきた記録を、一本の映画にまとめ来年3月に公開するというものであった。
我々は、テレビや新聞といった大手マスメディアが流す態勢に迎合し、造られた報道を信じすぎてはいないであろうか。 行政や司法が恣意的に国民を扇動する姿はどこの国でも少なくない。 前回の長野県知事選挙などは卑近な例であろう。 あの時、田中前知事を生贄のごとくサディスティックにいたぶる意識を喧伝させ、正常な判断ができないまま、その大号令の中に埋没することで自分があると思った有権者は多かったに違いない。
こういう現代においては自ら求めなければ、正しい情報や真実を得ることは出来ないし、無知がゆえに権謀術者の手に落ちてしまうことにもなる。 そうならないために一助となるのが、このような「正義」を求めるジャーナリストたちの活動であると思う。 人によっては、そんな生活(食い扶持)の足しにならないものはオラには関係ないと思うだろう。 しかし、意識の無さが、為政者の都合の良い社会を導き、ひいては自分自身が搾取される衆とならざるを得なくなるわけだ。 しかも、一旦そうなった社会は我々の子々孫々まで続くことになる。
人類の歴史は、侵略、覇権主義、帝国主義、植民地政策といった、かつての大英帝国やスペイン、ポルトガル、そしてドイツ帝国や大日本帝国がそうであったように、強者が弱者を武力で侵す歴史でもあった。 そして現代は原油を中心としたコングロマリットなど一握りの巨大資本が世界を制覇しつつあるとも言える。 そういった結果が、地域紛争や部族間闘争といった形で膿のごとく現れているのであるが、他方、我々の身近を見ると、社会問題化しつつあるホームレスやフリーター、ワーキングプアー、自己破産なども、広い意味で強者が弱者を搾取した結果であると云える。 薬害エイズやC型肝炎問題も、(天下り役員がいる)製薬会社や医療行政を守るための、強者論理の所作でもあったわけだ。
そういった世相や真実を知るきっかけや一助にもなろうと思う。 本ロードショーは来年3月だとのこと。 是非見に行きたい(行かなければならないと思う)。
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