今日の暦から : 食わず嫌いは一生の損
野尻湖 THE FORUM 41 が本日届いた。 今号の内容の殆どは、野尻赤川に計画されている産業廃棄物処理場問題であった。 産廃問題については、当ブログでも8月28日と8月8日に記してきたが、去る10月2日に総合会館で元受会社である(株)高見澤が住民への説明会を強行実施したと、その説明会のやり取りを記してあった。 本件については、どういう形で公告されたのであろうか。 ご近所からこの説明会のことは聞かなかったが、山林所有者は金になるいいタイミングだと既に地面を売却しているであろうから、処理場が出来るのは時間の問題だと、悲観的な予想をされていた。
そもそも今夏の信濃町議会では、高見澤による説明会実施請願を拒否したはずだ。 しかし、総合会館は町の施設であろうに、議会が拒否し、町内の殆どの地区から反対の意思表示が出ている中で、町立の設備を何故使えたのであろうか。先般、町の広報誌で、松木町長が村井県知事に住民の反対の意向を汲むよう申し入れたとあったが、こういうことがあると町長の意思表示も何気に弱い感じがしてならない。
本号によると、かかる説明会では、「水漏れやダイオキシンの排出など全く無く、害のない物のみ埋める」という会社側の大雑把な話で、具体的な数値や構造計画などの説明がない、きわめてずさんな説明会であった由。 こういう姿勢からも、本件はゴリ押し事業であるとうかがえる。 柏崎刈羽原発では、万全の地震対策が施されているという東京電力の説明であった。 しかし、実際に起きた地震では、ない筈の事象が起きている。 こういうことからも、会社側の"絶対ありえない"という説明を鵜呑みに出来ないことが分かる。
長野県の廃棄物行政は、時代に逆行した条例案が策定され、住民が存在しない事業体本位のものに変わりつつあるようだ。 そんな県政の動きを敏感に感じ取り、高見澤は動きだしたのであろうし、その裏には県政のかかる部門が強力に推進していることであろう。 見方によっては、先の県知事選挙で中身のない喧伝に巻き込まれて新しい知事を求めた結果かもしれない。 杜撰な説明であったということは、杜撰な計画であろうと推察できるし、あるいは何かを隠していることかもしれない。
産廃場が出来れば、野尻湖の地盤沈下は一層進むであろうし、ブラックバス釣りのための単なる溜め池になり下がってしまうのではないか。 そんな環境下では、野尻湖や黒姫の自然を楽しむためにやってきた別荘の人達も去ってしまうことであろうし、観光客も更に来なくなる。 魅力の無い黒姫、魅力の無い野尻湖には絶対したくないのだが。 この先々、とてつもない暗雲が立ち込めていると思わざるを得ない。以下に、町の広報誌にあった画像を掲載した。 上段は、町長が県知事へ要請した時のもので、下段は、町が開催した産廃学習会のもの。
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