数日前に黒姫を離れたのだが、現在所は黒姫より寒いと思っていたら、今日の気温は20度近くにもなり、昨夜は酷い雷雨にもみまわれてしまうなど、加速度的に春が進んでいるのが分かる。 あちこちのカメラを見ていると、黒姫の雪もかなり早い速度で消えかかっているようにうかがえる。
さて、昨夜は雷雨の中、「日本の青空」という映画を見て来た。
この映画は、自主上映で全国を回っており、劇場への配給が行われていないので、衆目を集めるまでに至っていないようだ。 一昨年完成し、昨年の4月頃から上映されていたようだが、自分自身最近までこの映画のことを知らなかった。
本映画の内容というのは、先の大戦で敗戦した日本に新しい国家の指針である憲法を策定しようとした人々がいたと、その姿を追うものであった。
昨今、敗戦後半世紀を過ぎて、現憲法は旧弊化したとか、時代に合わないとか、占領軍(GHQ)の一方的策定により草案されたと言う人々がいる。 しかし、当時の日本人の憲法学者が新しい日本を作るべく熟考して草案したものだと、その事実を明かす映像なのだ。
戦前に、治安維持法により投獄されながらも、本位を曲げずに、戦時下を生き抜いてこられた、鈴木安蔵さんという憲法学者を中心にした人々が草案し、これこそが民主主義だとGHQが太鼓判を押し日本政府に提示され、これが素案として採用されたのであった。
GHQから一方的に押し付けられた憲法なのだと、軽薄に言う国会議員や経済人などには、特に見て欲しい映画なのだが、そういう輩には一番遠い存在なであろう。 私利私欲、自前の欲のため、無知蒙昧の限りをつくしているのが多くの政治家(官僚なども含む)であり、半世紀以上も貧困な政治が行われて来たことを、国民はもっと認識するべきであろうと思う。 鈴木安蔵さんは、日本人の誉であり自信の一つでもある。 多くの人々にこの映画の存在を知って欲しいと願うものである。
パンフレットにある副題から、
日本国憲法誕生の真相。 60年を経て、いま明らかに!
日本人の誇りを憲法に託した鈴木安蔵。 GHQを驚嘆させた「憲法研究会」案。
参考サイト:
映画「日本の青空」
憲法学者 鈴木安蔵 (田村のホームページを、入口→人名辞典→政治家・社会運動家と追っても見られます)
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