昨冬の秋山郷では、異常な大雪で集落が孤立し自衛隊のヘリコプターが出動したり、除雪の結果かろうじて通れるようなった車道を時間制限で通行するなど、ご苦労されているとテレビのニュースで見た。 今年は、逆に異常に雪が少ないので平穏な生活をされていることと思う。
我々が泊まった数日後に、日刊紙の文化欄で、これらの書を記した鈴木牧之のことを書いた記事を見つけ、切り抜いていたのを忘れ、この度再び目にしたのである。 江戸時代に、この秋山郷の暮らしを「北越雪譜」にまとめた鈴木牧之を40年にわたって研究されてきた高橋実さんという方が寄稿されたものであった。
雪の概念変えた北の文人 (日本経済新聞2004年10月20日朝刊)
「秋山記行」については、信濃教育会出版部発行の「現代口語訳 信濃古典読み物叢書」という郷土を学ぶための中学生向けのシリーズ本があり、その8巻目に口語訳した秋山記行が含まれている。 信州大学教育学部附属長野中学校編と記されている。
多くの漢字にふりがながふられているので読みにくいが、もともと中学生のための書だから仕方ない。 これを見ると、秋山郷だけでなく、日本のそこかしこで日本人は慎ましい生活をしていたのではないかと思え、何気に懐かしさを感じてしまう。
因みに、本書のシリーズの5巻目に一茶物語があり、寛政三年紀行、父の終焉日記、おらが春が収められている由。 次回長野に出た時にでも書店をのぞいてみよう。
なお、秋山郷を訪ねた数日後の23日に、中越地震が起きている。
0 件のコメント:
コメントを投稿