今日のスノーパークのカメラを見ていると、ゲレンデ状態が3月下旬頃を思わせるほど痛んでいるように見える。
こんな状態では、4月1日の最終営業日までお客さんを呼べるであろうか、かなり厳しいであろう。 来年の降雪がどうだか誰にも分からないが、昨今のスキー人口の減少もあり、これまでと同じようなウインタースポーツに頼る時代ではないように思う。
さて、田辺聖子著作の「ひねくれ一茶」からの話題を一つ。
本書の中に、父親の遺産相続でもめていた江戸の一茶の所へ、弟の専六が訪ねてくる場面がある。 専六は一茶のつつましい住まいに内心驚くものの、柏原とはちがって兄弟の情が行きかう言葉が交わされる。
そして、専六が江戸に上がった理由を話す。 人や物資の往来に、北国街道を使わずに川東道を使われると、宿場としての収入が減少するため、川東道の往来(付け通し)を禁止してほしいと、お上へ上訴するということであった。
この川東道だが、川は当然「鳥居川」であろう。 その東となると、現在の仁の倉線(県道37号線?)ではないかと思う。 新幹線やオリンピック工事の時、国道は渋滞しているからと、随分と仁の倉線と北国街道を使う時期があった。 どちらも今のような幅の広い道ではなく、北国街道の脇は柵のない小川が流れ、仁の倉線はくねくねと曲がり、慣れている地元車はかなりの速度で走り、怖い思いをしたことがあった。
最近はあまり通ることがなく、昔の街道の面影が自分の記憶からも消えかけている。 昔の街道を示す地図でもあれば、昔人が歩いた道を辿って善光寺まで自分の足で行ってみたい。
「.ひねくれ一茶」から 専六が一茶を訪ねる件
4 件のコメント:
遡って失礼します。川東道について何となく引っ掛かっていたものですから少し調べてみました。
藤沢周平「一茶」p.223に記述がありました。
ネット検索から
http://homepage2.nifty.com/sa-osamu/hokkoku5.htm
「野尻宿」の項。こんな句碑があるのですね。北国街道始め各地の街道歩きをされている方のHPですから、既知のサイトでしたらご容赦下さい。
http://www.town.shinanomachi.nagano.jp/kouhou/shinano/1604/160422-23.pdf
歴史散歩「北国街道と川東道をあるく」こちらに問い合わせれば詳細が分かりそうです。
やはりこちらで紹介されていた「原日本人挽歌」私も取り寄せて読んでみました。お会いしたこともある職人さんが四人も、加えて小学校の恩師まで登場し、驚きとともに懐かしく読ませていただきました。ありがとうございました。
お調べいただき恐縮の限りです。
「ひねくれ一茶」ばかり見ていて、藤沢周平の「一茶」を確認するのを怠りました。 野尻を周回して荒瀬原へ、そして豊田、飯山へと出る、現在の荒瀬原線のことなんですね。
これを書きながら、自分としても何気に引っかかっていたのですが、これなら柏原宿や古間宿を全く通らないから直訴の意味が分かります。
そういえば、1月に次のエントリーをしましたが、
http://kurohime.homeip.net/kuro/archives/2007/01/post-505.php
この時、北国街道の道標を見つけました。 ここが川東道の分岐点でしょうか? 雪の無い時期に確認してみたいと思います。
現在、中山道と北国街道歩きを予定しようと思っているのですが、北国街道は善光寺から信濃町側の旧街道資料がなかなか見つかりません。
以前、一茶記念館とナウマン館が共同で、妙高から信濃町までの北国街道歩きを企画したことがあったのですが、残念ながら参加できませんでした。 町のサイトで手書きの街道図を見たような記憶もあるのですが、そんなことで信濃町前後の道筋も分からない状況で、実行に移せるのはいつになるのか、未だ夢の中のようです。
北国街道ルート、こちらのサイトは国土地理院1/25,000図付き、かなり詳細です。情報元は不明ですが参考になるでしょうか?
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ja1klb/tabi/kaidou/kaidou.html
かさねがさね有難うございます。
”北国街道”で検索したことはあるのですが、詳細を記述したサイトを見つけることができませんでした。 やっぱり先駆者の記録サイトはあるんですね。
これだけ詳しいと十分です。 大きな街ですと道も街並みも大きく変わってしまい、旧道を辿るのは難しいですが、北国街道はまだ面影を残しているでしょうから街道を見失うことはないでしょう。
サイトのアドレスにアマチュア無線のコールサインを利用されていますが、これから見ると年齢的には60歳代の方でしょう。 元気な方が居られるんですね。 他に、間道の記録もあって参考になりそうです。 次の連休の頃に、まずは善光寺~柏原宿を歩いてみようかなという気になって来ました。
有難うございました。
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