真のジャーナリストが集うDAYSJAPANの4月号は、戦乱のイラクを特集。
テレビや新聞の報道では、この戦乱を「イラク戦争」と呼び、イラク開戦4年だと喧伝しているが、これはアメリカやイギリスを主軸とする一方的な侵略戦争であることを決して忘れてはならない。 なぜなら、イラク侵攻の拠り所であった大量破壊兵器は見つからず、4年が経ってもイラクでは、単に混乱と殺戮のみが繰り返されているからである。
そして、ブッシュ政権の裏には、キリスト教原理主義のみならず、石油資本、軍需産業、ユダヤ資本など有象無象がひしめいているからだ。
そのことにアメリカ国民もやっと認識して来たのであろう、昨年11月のアメリカ中間選挙ではブッシュ政権に半数以上が不支持を表明し、世界的にもアメリカ主導の戦いを疑問視する目が多くなってきた。
我々、日本人はそういうイラク戦争を対岸の火だと思ってはならない。 後方支援だと日本の軍隊である自衛隊は隊員や物資を大量に派遣している。 具体的な支援活動を精査する機関もメディアもなく、国民には何も知らされず、我々が納めている税金の中から多額な金が使われているのだ。 日本に駐留するアメリカ軍に対する費用も然り。
日本の新聞やテレビは、政府発表や通信社の配信情報を垂れ流しするだけで、内容の精査をほとんどせず、ジャーナリストだと公言しているマスコミ人も真実を追究せず、体制的で自分に利益が及ぶような仕事しかしていない。
長野県議会百条委員会で、田中前知事の偽証問題が取り沙汰されたが、結局、元経営戦略局参事が嘘をついたという証言が明らかになったという。 その嘘に基づく百条委員会の存在を問う動きはないらしいが、こういう嘘が引き金となり、先の県知事選挙では、田中ではダメだという雰囲気作りになったのかもしれない。 県民は嘘を見極める手段もなく、そういう流れに飲み込まれてしまったのであろう。
このように嘘や偽証に溢れた社会であるからこそ、我々は垂れ流し情報を鵜呑みするのではなく、自分の智恵と心で見極める眼力を備える必要があると思う。
DAYSJAPANは、そんな人のためのフォトジャーナリズム月刊誌なのだ。
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