昨日は東京・池袋にある舞台芸術学院という所へ行って来た。
ここは演劇やミュージカルを目指す若者がまず第一歩を踏み出す専門学校であるとのこと。 2年制の本科と夜間1年生の別科があるのだが、数年仕事をしていた姪っ子は思い立ち、この学校に仕事をしながら通ったのであった。
昨日はその一年間の成果を披露するもので、タイトルは「夏の夜の夢」。
シェークスピアーの「真夏の夜の夢」を自分たちなりにアレンジしたものらしい。 トンと縁のない世界で、演劇が始まると低い舞台の演者の目線がこちらの目に合ってしまう。 こちらの方が伏目がちになってしまうのだが、劇が進んでくるとその面白さに引き込まれてしまった。
12人の芝居は、時に台詞をとちり、時に歌とも思えぬ歌声が聞こえ、飛んだり跳ねたり、その動きはめまぐるしい。 一人で二役や三役をこなし、衣装や小道具などの手当ても自分たちでするらしい。 技術的にはその緒に立ったものであろうが、若者のひたむきな元気さが醸し出されていて、なかなか心地良い2時間であった。
姪っ子は、自分の世界からなかなか抜け出すことのない生活を以前はしていたが、自分のある限りの力を出し切り、目を輝かせている姿に、身贔屓であろう一番の拍手を送ってしまった。 "最近の若者は..."と、その態様に愚痴っぽくなりがちな昨今だが、この舞台に立った若者はそれぞれの未来へと希望を持っている、若者そのものであった。
演劇への更なる道は遠く、劇団への受験など挑戦が続くようだが、もし別の道に向かったとしても、昨日の彼等自身の感動はそれぞれのこれからの人生に生きる糧になって行くであろうと強く確信した。
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