黒姫の里にもやっと雪が落ちたようで、今朝は畑が白くなっていましたが、昼には消えてしまいました。 根雪になるにはまだ時間がかかるようです。
昨日、「社会保障と税の一体改革」の素案が発表され、改革のポイントについてニュースでも報道されていましたが、どれも消費税の増税を前提にしたもので、機構改革や人員見直しなど抜本的な改革案ではありませんでした。 改革という耳触りの良い言葉が羅列されており、真に国民のための改善が行われるのか、はなはだ疑問に思われた内容でした。 これまでの行革や政治がそうであったように、国民を騙し続けて政治権力や経済権力を保持しようとするのが世の常だからです。
そして今朝8時前に受託収賄の罪で服役されていた鈴木宗男さんが仮釈放され、午後3時からは記者会見が行われ、偶然ニコニコ動画で後半だけ見ることができました。 収監前と同様のお元気な姿で、検察含めた司法批判や小沢一郎事件などについても力強くコメントされていました。 偏差値の高い政治家は多いが、「頭の良い」政治家が少ないという鈴木さんの言葉にも納得しました。 村木事件をはじめ数々の冤罪事件作りに関与してきた検察が方針を変えたのか分かりませんが、鈴木さんの仮釈放は比較的早かったようです。 この流れが小沢事件にも良い影響があることを期待しています。
国民目線の無い、菅直人、野田佳彦では日本は復興どころか再び混沌とした党利党略のみの、国創りとは程遠い闇の世界を彷徨してしまうことでしょう。 小沢さんや鈴木さんのようなはっきりとした理念、意志を持つリーダーが先頭に立つべきだと思うのです。
さて、たぶん今年になってからだと思いますが(検索したら今年9月の放送のようです)、「アンデス 星と雪の巡礼」というテレビ映像を見ました。 初めて知った桃井和馬さんというカメラマンが、1990年前後に滞在した南米ペルーの首都であるリマの旧市街のアパートを訪ねる所から映像は始まり、亡くなった奥さんへの思いを抱きながら標高4000mを越すアンデス山脈の聖地を目指すという一種の旅番組でした。
奥さんの死を受け入れると同時に、今も共にあることを確かめるための巡礼だと、精神的にも肉体的にも過酷な旅ではなかったかと、その映像が心に残っていたのですが、桃井さんが書かれた「妻と最期の十日間」という本をたまたま書店で見つけ、桃井和馬さんという人物と奥さんとの関わりを知り、その人格に強く惹かれたのでした。
この本は、くも膜下出血で全く意識のない奥さんを10日の間見舞い介護するというご苦労がひしひしと伝わってくる内容で、もしこの状況を自分に置き換えたら、どんな対処ができるであろうか大変心もとない気がしてしまいました。 人間は無力で大変哀しい存在である反面、見えない想いに共感するという能力を備えたホモサピエンスだと気付かさせてもくれました。 そして、神か仏か魂か具体的に分からないものの、永遠の生命というのか霊魂のようなものの存在やそれらの集合体というものすら感じられるのでした。
空気の薄いアンデスを越えて聖地にたどりついた桃井さんの「一歩一歩前進するしかない」という最後の言葉が非常に大切に思われると同時に、自分も残された人生を自らの足で「歩く」ということをもう一度考えなければという意識にもさせてくれました。
葬儀の場となった教会堂に鳴り響いたというQUEEN の I WAS BORN TO LOVE YOU のビデオクリップを追加しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿