冒頭、司会者の山村礼子、上條恒彦が、午前中の放送の概要を述べ、アファンの森で収穫を求める小林さんや炭焼き小屋で働く松木さんの姿を写した後、オークビレッジを主宰している稲本正さん、そして、農学博士の筒井迪夫さんを紹介する。
��991年(?) 10月26日(土)
��2:20-14:00
第二部 日本人と森の物語
日本人が作ってきた森
日本の木と文化
NHK特集「巨木が走る・諏訪御柱祭」
ウェールズ・ケルト文化と森
主演 稲本 正(オークビレッジ) ・農学博士筒井迪夫 ほか
まず、稲本さんから、日本の森林状況についての説明がある。 現在の数字は分からないが、日本の森は全国土の68%もあり、ドイツの40%以下、中国の10%程度と較べるとはるかに多いとのことである。
そして、そのうち原生林は約2~3%で、その代表が、白神山地、知床、西表島、屋久島だとのこと。 伐採後手を入れずに自然に植生している2次林が57~60%、杉や檜、唐松など人の手で植えた人工林が約40%だと、日本の森の90%以上は人が手を入れなければならない森だと云う。
そして手を入れながら原生林に近づけて行くことが重要だと説明されていた。
また、植林の際、1ヘクタールあたり6000本植えるが、除伐、間伐を行い、それを500本程度にしないと、良い森林にはならないとのこと。
更に、筒井先生からは、日本の木材の利用状況について説明があり、奈良時代の東大寺造営では近場から伐採して材木を得てきた。 そして、鎌倉時代の東大寺再建では、山口県から筏や船で木材を運び、江戸時代の造営では、九州の日向から運んで来たとのこと。
木材危機の認識は、江戸時代初期からあり、その頃から植林が行われてきた由。
戦後、景気の高騰による建築ブームなどで、国内では間に合わず、地球全体から木材を求め、熱帯林の崩壊などの心配が出ている。 植林と木材利用のための伐採の、時間差を考えた森林維持を図らなければならないと説いていた。
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