1994年6月のサライが特集していた「小林一茶になりたい」の最終エントリーである。
一茶が辿った柏原への道程を思い起こし、中山道の追分から北国街道へと入っていく街道すじを17~18頁は紹介している。
自分が学生時代には、毎年夏に信濃追分駅に降り立ち、追分宿にもたびたび足を踏み入れた。 その頃から中山道の分岐点であったことも、堀辰雄のことも知っていたのだが、一茶がここを行き交っていたとはつい最近まで気づかなかった。 追分宿は、国道を離れたわずかな道筋に、昔の佇まいを今でも残している。
最後の19頁では、「もっと知りたい小林一茶」と題して、一茶全集や研究書を紹介している。
これらの書籍は俳諧を研究するような人向けである。 冒頭にも記したが、一茶という人物を知りたければ、藤沢周平と田辺聖子の「一茶」が自分のような素人には一番良いように思う。
なお、本ページには、凍り蕎麦の注文方法が記載されているが、1994年の内容なので最近の情報から確認された方が良いと思う。 ぶんぶく亭や天望館で買えることは間違いないが、一応念のため。
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