今日は、評判が良いと聞いたので、映画「劒岳 点の記」を観てきた。 原作は、新田次郎の同名小説で、明治40年、陸軍の元、正確な日本地図を製作するため、測量の基点となる三角点を前人未踏の剣岳山頂に設置する人々の姿を追ったものであった。(映画では、四等三角点といっていた)
初めから終わりまであまりに綺麗というか素晴らしいパノラマ風景が写り、画面送りを一時停止してほしいと思うことがたびたびであった。 あんな厳しい自然での撮影が本当に可能であったのか疑い、コンピュータグラフィックで合成しているのかなと思っていた所(ロープが切れて滑落する部分はそうかもしれない)、帰宅して公式サイトを見たら、2年間3000mの高地に俳優・スタッフが実際に登って撮影したとのことであった。 零下30度の雪原での撮影や、朝4時から5時間も6時間もかけて登っても天候が良くならず撮影中止となったこともあったらしい。 大変なご苦労があったおかげで、実に素晴らしい映画が出来たのかもしれない。 そんな撮影秘話などは公式サイトで分かるので、次のバナーをクリック。
この公式サイトのページから頂いたスクリーンダンプが次の写真だが、1枚目にある「誰かが行かねば、道はできない」という言葉や、「未踏の山へ登るのが目的ではなく、そこで何をするかが大事だ」という意味の言葉に感ずるものがあった。
新田次郎の著作には以前から興味はあったのだが、数年前に息子が実に意味のない本を書き、それがベストセラーになったというので冷水をかけられたように関心を失っていた。 この映画をみて考え直そうと思っている。
出演の、浅野忠信、香川照之、そして夏八木勲が良かった。 行者に扮した夏八木は存在感があったと思うが、それに対し宮崎あおいはこの映画に相応しくない。 映画の終演に、キャストやスタッフの名前や名称が出るが、この映画では「仲間たち」と表されていた。 こういう細かな所にも監督の気配りがあるのだろう。
ユーチューブで剣岳を検索したら、この5月に登られた方の動画映像があったので併せて残しておこう。 その方のサイトはこちら(トップはこちら)です。
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