甘口辛口というブログで、批評家であった小林秀雄の語り口が五代目古今亭志ん生に似ていると記事をのこされていた。 そこで確かCD棚に両人の声を収録したものがあるはずだと探して聞いてみたら、なるほど良く似ている。 生きた時代や生まれなど同じような環境におられたのではないかと、ウイキペディアで調べたら、お二人とも神田の生まれの生粋の江戸っ子で、生年は志ん生が明治23年で、小林秀雄は明治35年だからちょど一回りお年が異なる。 そしてお二方とも80余年生きられたようだった。 江戸言葉、江戸弁、あるいはべらんめい調であったわけだ。
五代目志ん生(美濃部孝蔵)のことは娘さんが書いた本を読んだことがあったが、小林秀雄と聞けば「無常といふ事」や「考へるヒント」という著作名がうかぶものの内容については一切記憶がない。 読んだとしても40数年前であろうから頭に残ってないのは当然かもしれない。 小林秀雄は戦前の思考を戦後も持ち続けた一貫した考えの持ち主であったようなので、氏の思想に合点するものがあるかあらためて読んでみたいと思う。 でも神田の古書店街あたりへ行かないと著作は手に入らないかも知れませんね。
それぞれのCDから音源を短く切り取ってみました。
◯古今亭志ん生
◯小林秀雄(聞き手は中村光夫)
0 件のコメント:
コメントを投稿