今回の北海道行きでは旭川にある旭山動物園を行程の一つに入れていた。 たまたまフリーツアーの案内を見たら、航空会社がタイアップした旭山動物園までの無料バスがあった。 2年前に三浦綾子記念文学館を訪ねた際には札幌から旭川までJRを利用したが、特急料金を含め往復1万円ほどかかっていた。 そんな交通費が無料で現地まで案内してくれるというので利用しないわけにはいかない。
8時半ホテルまで観光バスが迎えに来てくれガイドさんが色々案内してくれ、園内は坂道が多く滑りやすいため靴に履かせる滑り止めを貸してくれた。 そしてバスの中では、来年2月に公開される映画「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」の予告編を含めビデオで案内してくれた。
入園すると、先ず「もぐもぐタイム」と書かれた掲示板が現れる。 動物の給餌姿を見てもらおうというものである。 ただ我々に与えられた時間は3時間ほどで、その時間内で見られるものは少なく、スキューバ姿の職員がペンギンにオキアミを給餌する所しか見られなかった。
サイは床暖の場所なのか殆ど身動きしていなかった。 キリンはオスとメスであろう2頭いて、小柄(オス?)の方が盛んに相手にチョッカイを出していたが、一方は全くその気がないようであった。 給餌が終わったサル山へ行ったが、雪の中にこぼれたエサを盛んに探して口に運んでいた。 そんな群れの中にいた小猿が可愛いかった。 北極熊が雪の中で前足をすらせる姿や水中を泳ぐ姿も見られた。 ペンギンの散歩は雪の上を歩かせるのだが、まだ積雪が不十分で足を痛めてしまうと今回は見られなかった。
帰りのバスのガイドさんが言っていたが、
- 北極熊の水中遊泳
- レッサーパンダの吊り橋渡り
- オオカミの散歩姿
の3つが見られる人はかなり幸運だとのこと。 我々はその2つを見ることができていた。 それにしても年間30万人ほどの入園者しかおらず廃園の危機にあったものが、いまや10倍の年間300万人の入園者がいるらしい。 たぶん入場者の少ない日であったと思うが駐車場にあるバスはかなりの数のように思えた。 また、日本人だけでなく東南アジアからの観光客もいたようだ。 発想の転換の重要性を感じた動物園であった。 ただ、動物園の入園者が多くなっても、旭川に滞在する観光客はそれほど多くはないであろう。 旭川全般の観光を考えた時、動物園と重ねた観光スポットなどを用意して、旭川に多くを泊まらせる手立てが必要であろうと思う。
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