オンライン百科事典ウイキペディアは、内容に十分な検証があるか不明なれど利用している人は多いと思う。 著名人の経歴や業績など、あるいは歴史の事象を調べる時には多いに役立つが、期待した情報が掲載されていない時は、やはりこの程度の事典なのだとつい思いこんでもしまう。
そして、今日、ブラウザのお気に入りを整理している中で見つけたのは、ウイキペディアとは関係がないらしいが、ウイキリークというサイトであった。 日本語のaboutを見ると、健全政治と民主主義体制を願い、政治体制や組織を監視し国家にとって有益な情報を互いに交換し合うサイトらしい。
残念ながら未だ日本向けの日本語による情報記載はないようだが、ウイキペディアと同様に多言語に対応しているようだ。 そんな中で見つけたページはチベット騒動を伝えるものであった。
Wikileaks releases over 150 censored videos and photos of the Tibet uprising
このページの下段にあるタイトルをクリックすると、官憲の治安活動で死傷したと思われる現場を写した120枚の写真と、BBCやCNNなど通信社のニュースを見ることが出来る。
但し、Tibet protest photos March 14-17, 2008に記載の写真は、赤い血で染まった負傷者もしくは死体、内臓がはみ出したものもありかなり悲惨な状態で、見ているうちに気持ち悪くなってしまった。 見られる方は注意願いたい。
これら映像を見るだけでも、中国政府や報道機関の発表については疑義を抱かざるを得ない。 どの国においてもその政治体制を守るために負の資産は隠し、自らの正当性を誇張するのは至極当然であるが、チベット問題については特に際立っているように思う。 さらに、ロンドンやパリでの聖火リレーには学生ボランティアと称する中国人(実は軍人)が併走したらしいが、妨害活動を自作自演したらしいと報せるページもある。
さて、今月26日には、北京オリンピックの聖火リレーが長野市内を走るとのこと。 政治と聖火リレーは別の次元で考えるべきものとし、チベットにおける惨状に眼をそむける人々が多いようだが、こういうサイトのページを見ることで現実を直視して欲しいと思う。
当日は、妨害や混乱を引き起こす活動ではなく、チベットの現状を一人一人に理解してもらえるようなアクションであることを期待したい。
しかし、オリンピックは開催国にとっては国威発揚であり、先進国への仲間入りという意義もあろうが、協賛企業を含め黒い多額な金が動いていることは確かであろう。 長野オリンピックでも使途不明金があったそうだが、出納帳を廃棄してしまったと、結局は招致活動の実態が明らかにされなかった。 長野でオリンピックが開けたとからといって、その後長野の経済が良くなったわけでもなく、逆にデパートやスーパーの撤退に伴う相対的な地盤沈下を招き、さらには地元負担金というツケ(借金)を残しただけであった。
そういうふうに見てくると、黒い金が飛びかい、国家間の政治の具とされている、オリンピックを平和の祭典などというのはまやかしそのものであると言わざるを得ない。
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