自衛隊のイラク派遣を憲法に違反すると裁判所が判断したことに対し、とうの航空幕僚長は「そんなの関係ねえ」という、芸能人とも言えないテレビ画面を汚すだけの下劣な輩のフレーズを吐いたとのことである。
イラク違憲判断、空幕長が「そんなの関係ねえ」 アサヒコム2008年04月19日01時35分
航空自衛隊のイラクでの空輸活動をめぐり、活動の一部が憲法９条に違反するという判断を含んだ名古屋高裁判決に対し、田母神（たもがみ）俊雄・航空幕僚長は１８日の定例会見で、隊員らの心情を代弁するとして、お笑い芸人の流行のフレーズを使い、「『そんなのかんけえねえ』という状況」などと述べた。判決が隊員の活動に影響がないことを強調した。
また、文部大臣の職にあったこともあるという代議士が、これまた「最後っぺの判決」と揶揄したそうだ。
違憲判断 中山成彬・元文科相が「最後っぺの判決」 アサヒコム2008年04月18日23時59分
元文部科学相の中山成彬衆院議員（宮崎１区、自民）は１８日、宮崎市で開かれた党の会合で、自衛隊イラク派遣をめぐる航空自衛隊の活動を違憲と判断した名古屋高裁の１７日の判決について、判決文を書いた裁判長（３月末に依願退官）を「いろいろと問題のある、癖のある人だった」として、「最後っぺで、ああいう判決を出したのか」と発言した。その後、報道陣に「分かりやすく言っただけ」と説明。「裁判官の趣味で判決を出されては困る」と批判した。
どちらの御仁も国民が納めた税金から給与を得ている公職にある身であろう。 神聖な司法判断（たまに疑問になる判決もあるが）をこんな汚い言葉でよごして良いのだろうか。 彼らの貧弱な語彙、あさましい精神構造に唖然としてしまった。
自分なりの哲学とか思想を持たない、短絡的で貧しい知能の政治家や役人が政治の中枢にいるから、この国が衰退していると言われる所以なのである。
外務省の海外公館で領事や大使を務めたことがある天木直人さんの１９日のブログには、こう書かれている。
青山裁判長は名城大法科大学院（名古屋市）の教授にするため、定年まで２ヶ月を残して３月３１日付で依願退職していた。そのことを殊更にとりあげて、辞めることがわかっていたから最後に好き勝手な判決を残したのだと無責任な事を言うものがいる。
私はこういう連中を最もさげすむ。こういう連中に限って、悪に目をつむり、口をぬぐう。その一方で自己栄達、自己保身しか考えない。良心と現実の葛藤を避け続ける卑怯者なのだ。
辞めるから何でも言える、というのは大きな間違いである。彼は大学の教授になった後も、元裁判官であり、違憲判決を下した名古屋高裁裁判長である。
詳しくは、天木直人さんのブログをご覧戴きたい。
一方で、「靖国」という映画の上映問題が揺れているが、あるメーリングリストで配信されてきた、８０歳代の方のメッセージを残そう。 戦場で死ぬことは決して栄誉なことではないのである。 あらためて自衛隊という名の軍隊の存在と憲法９条の意義を考えたいと思う。
(2008/04/17)
私の体験です。小学校6年生から中学2年生の頃、何も解らない、
私は一日も早く戦地へ赴き、戦死することを願っておりました。
中学生になって、職業軍人の「卵養成所」幼年学校を二度、
受験しました。今になって思えば、不合格は「幸いでした」。
今82才と言う年を迎え、同年輩いや、すぐの先輩達が、同様な
気持ちで、散って行った そして、今「神」として、靖国神社に
祭られている。神々の多くが「洗脳されていたと」悔しい思い
をしている様な気がして、なりません。
それを想うと、複雑な気持ちをどうする事も出来無いのです。
しかも、戦地で戦死することが「神」として祭られる条件でした。
若い、優秀な命が、何故、戦場に散っていったか、誰に責任が
有るのか。・・更に言えば、命令して戦地で戦死したのでも
無い人も、神として祭られています。矛盾を感じます。・・
当時は、只々戦場で。戦死することが、国の為、家族の為、
部門の誉、そして、靖国神社に「神」として、祭られる。
単純にそう思っていた少年達だ。
10才11才の少年や若者を、軍国主義と言う集団と共に片棒担いで
「洗脳」した、靖国神社は、どうしても、その責任の一旦を感ず
るべきだと、思うのです。軍国主義と組んで、あの戦争に参加し、
特攻隊や、人間魚雷で、若い命を散らし、そして、近隣諸国にも、
多大な、犠牲と、迷惑を掛けた、「宗教集団」として、成す術
は無かったのか、今になって、理屈を捏ね回し、
責任を回避しょうとする、態度は、どうしても、素直に許す
気持ちには、成れないのです。それは宗教ではない。
靖国神社に神として奉られている、「神々」の多くが騙され(洗脳)て
若い命を捧げてしまった事に、悔しい思いを持っている様な・私には
そんな風に思えて成らないのです。 私自身も当時、死ぬこと自体、
全く、怖いと言う、感情は有りませんでしたから。 私も時に
お参りしますが、小泉のお参りの心とは、全く違います。
今の若い人には、解らないでしょうね・・・・・
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