11日から発売されるiPhone戦略の一環なのであろうが、ドコモもこれまで法人向けの携帯電話(スマートフォーン)ブラックベリーを8月から個人向けに販売する由。 どちらも負担するコストが月7~8千円以上するらしく、それだけを見てもスマートだとは到底思えない。
さて、一昨日生乳(せいにゅう)という記事を残したが、先日、「本物を作り続けるためにできること」と題した「絶滅危惧衆 トークセッション」に、わざわざ鎌倉まで足を延ばして、お話を聞いて得ていた「生乳」であった。
会場には、生乳、かつお節、絹という異色の取り合わせの経営者が集い、それぞれの立場から、日本古来の生産方法が効率や利益の名のもとに改ざんされ、本来の姿とはほど遠いまがい物となって消費者に提供されていると、日本の現状を話されていた。
まず牛乳だが、工場で加工され販売されるものを「うまい」とか「コクがある」とかフレーズを付けて販売されているが、実際には旨みはおろか本来の効能などないものだとのこと。 牛乳を飲んで、お腹がゴロゴロするというのは、乳そのものに酵素がないためだと、会場で販売されていた「生乳」は確かに旨みはあるし、胃腸が変になることもなかった。
また、シルクの元であるカイコであるが、昔は桑の葉を食べていた。 現在は、配合飼料なるものを与え、メタボにさせて絹糸を生産しているらしい。 配合飼料ということは、当然抗生物質など薬品が多量に入っている餌と考えられる。 シルク製品は肌にじかに着ることが多いが、そういう素材の中に抗生物質が含まれていることになる。 また、カイコの糞は薬用になると飲用されてきたが、現代のカイコの糞は肥料として畑に撒かれているらしい。 そうなると有機栽培の野菜だと言われても、知らず知らずに抗生物質が含まれた野菜を我々は口にしていることになる。
先日、食卓のおとし穴という本を読んだと記したが、これらはわずかな一例で、その数は限りないと思われる。 その一因としては、農水省など行政が、業界や関連企業しか見ずに政策をたて、農業や漁業など直に生産にかかわる人々の現場を考慮しない結果である。 飼料価格の高騰で、酪農家が廃業に追い込まれていると聞く。 明治維新後の官僚政治、そして官僚と政治家の癒着が今の日本をダメにしていると断言できる。 流れを変える機運を高めなければ、そして消費者が変わらなければ、かかる絶滅は現実のものになるということだ。
当日、参加された企業は
・想いやりファーム(生乳)
・タイコウ(かつお節)
・織道楽 塩野屋(絹)
会場で我が家が購入したものは、生乳、かつお節、真綿とシルクの珈琲ドリッパーセット。 このドリッパーでいれた珈琲はキメ細かく生乳を加えると一層美味しい。
良いものだと分かっていても値のはるものはなかなか買えないが、国内に殆ど見られなくなったという桑の木を保全するための桑の木オーナーズ倶楽部に加入して来た。 その桑の葉だが、乾燥させお茶にしたものを購入したが、くせのない味で飲みやすい。 そして、お茶を飲んだ後の葉っぱは鰹節と炒ると食卓の一品ともなってしまうのであった。
今日の暦から : 汗をかいたら直ぐにシャワー
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