今日も東京はとてつもなく暑かった。
そんな暑さの中、もう間もなく展示が終わるというので、乃木坂にある国立新美術館で開かれているエミリー・ウングワレー展(←このリンクは展示終了と同時に閉鎖になるかもしれない)へ出かけて来た。
エミリー・ウングワレーは、オーストラリアの中央部の砂漠地帯に生きた原住民族アポリジニで、1996年に没している。 年齢が定かではないものの、凡そ86歳の生涯の後半、わずかな8年の間に多くの作品を残している。
本年初に大阪で開かれ、現在28日までと東京で展示されているのだが、海外での展示は日本が初めてとのことで、次回我々が眼にするのは不可能かもしれない。
彼女の作品は、プリミティブな色づかいで抽象的であるものの、何かリアリティーを感じる作品が多い。 入室してはじめの濃い紺や緑中心とした作品は自分としては理解できなかったが、ろうけつ染めの展示から色づかいを何か感じるようになってきた。
彼女が生きた砂漠の砂や山イモに当たる強い日差しが、多彩な色表現をさせているのであろう、アポリジニの生活や民俗の理解がないと、彼女の感性に触れるのはなかなか難しいと思った。
出口のスーベニアで、2500円の目録を見たが、やはり印刷物では彼女の想いが伝わってこない感じがして、絵葉書を数枚買うに留めた。
鑑賞の後は、南青山に出て食事をしたが、青山霊園の脇にある初めて入ったケーキ屋兼喫茶店が美味しくて良かった。 表通りには立派な構えの店があるが、そういう店はおうおうにして値段がはり味に納得できないことが多い。
都内に来たら、住宅地域の一角にあるような住宅を兼ねたような店を選ぶと意外に良い店がある。 先日も、近くに美味しい小豆を出す店があり堪能していたのだが、商売が順調にいくと更に店の規模を広げたいのであろう、車が往来する地区へ移転したという。 味が変わらなければ良いのだが。
今日の暦から : 汗と共に去るストレス
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