この所、最近撮った写真の切り取りをしているが、今日のは前山スキー場のリフト降り場付近のもの。 この手前に道があり、黒姫アスティー後方から進むと黒姫童話館の駐車場へと来る。 今は、クロカンやスノーシューのレンタルを行っている。
残念ながら黒姫童話館の建物は木々に隠れてしまっている。 赤い屋根は前山食堂であろう。 右下には八角食堂があるはずだが、もう何年も行っていない。 オバちゃん、オジちゃんは元気であろうか? あのゲレンデで息子とその友達が子供用のソリで無邪気に遊んでいたのは20年近く昔。 今や企業の中堅となって世界に散らばっているが、あの時の黒姫を思い出してくれれば世話した甲斐があるのだが、はて?
さて、先月、信濃毎日新聞を見ていて、小学館が昭和の落語名人の噺を収録したCDを付録にした隔週本を出版していることを知った。 そして創刊号から買い求め、先週で3号目となった。
今やテレビで古典落語を放送することはないし、たぶんラジオでも昔の名人の声を聴くことはできないであろう。 今の寄席へ行ったとしても、安っぽいウケを狙った漫談風の落語しか聞けないであろう。 古典落語を聴ける機会は我々にとっては皆無に等しい。 たまに存命の落語家のCD全集をレコード店の棚で見ることもあるが、数万円する値段だとなかなか手が出ない。 従い、このような特集は、懐かしい名人の声が聞こえてありがたい。 名人の噺は何度聞いても、噺の件が頭の中にこびりついても楽しいのであって、そこが現代の芸人との違いである。
創刊号は、古今亭志ん朝で、テレビ番組に多く出演したものの、本業にあたっては随分と勉強家であったらしい。 それにしても兄の馬生ともども早すぎた落語家人生であった。 古今亭志ん生 - 金原亭馬生 - 古今亭志ん朝 という、この名跡は二度と現れないであろう。
以前、「三人噺」という本を読んだことを記した。 それにしても最近はテレビの司会やドラマ、バラエティーにばかり出る落語家がいるが、本業をおろそかにしているのではないかと思えてしまう。 ろくな噺も出来ないのに名跡だけを継ぎ、回りから師匠と呼ばれ悦に入っているような人物は、昭和の名人から見ればまだヒヨッコであろう。
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