本記事によれば、Macの価格の高さとMac製品の選択肢の少なさを指摘し、したがってウインドウズPCを使うしかないと暗に主張しているマイクロソフトのCMらしい。 これまでマイクロソフトは、ゲイツも出演して「I'm a PC」というCMでPC(ウィンドウズ)が一番だと訴えてきたが、アップルとの差別化をより明確にしてきたようだ。
ということは、アップルの存在が、マイクロソフトにとっては脅威の一つになってきたという認識なのかもしれない。 この辺で、少し叩いておこうという胸算用なのであろう。 まぁ、表舞台ではお互い敵視しけなし合っていても、裏ではお互いの連携を模索しているというのが、この世界の現状である。 アップルのかつてのIBMとの関係やメインCPUをPowerPCからIntelに変えて来たことなどを思い出しても容易に分かるもの。 CMや雑誌の記事を鵜呑みにしたら結局消費者がワリを喰うことになる。
「新しもの好き」になるのではなく、一歩も二歩も退いて自分なりのPCとの付合い方を持つべきだと思う。 ということでiPhoneやiPod Touchも食指を延ばしたいのだが、次世代のハードやソフトを確認しても遅くはないと忍の一字で二世代のiPodで耐えている。
本記事に掲載されたCMがYoutubeにないかと調べたが最近のものはなく、逆にマックフリークが掲載したような映像に出合った。
(追記) CNETにも「マイクロソフト、Apple税の喧伝を再び展開--その裏づけをチェック」という記事がある。 護送船団を良しとする日経の記事よりはこちらの方が柔らかいトーンで書かれているし、筋が通っているようにも思う。 どちらにしても広告というのは、こういう記事に反応するような意識のある人を相手にしているわけでなく、寄らば大樹の下に居ればとにかく安心だというその他大勢を自分の陣地に引き込むことであろう。 マイクロソフトはまた馬鹿な広告をしていると(アップルについても言えることかもしれないが)、聞き流している方が精神衛生上も良いのではないかと思う。
(追記2) COMPUTERWORLDというサイトに、
Microsoftの“Apple税”バッシングはナンセンス――アナリストが厳しく批判「Microsoftが行った価格比較は“愚か”だとしか言いようがない」
という記事が掲載されている。 原文のPDF版がこちらにある。
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