あれー、朝から再び雪降りです。 でも細雪のようだし、予報では午前中だけのようです。
先日政府が実施した東日本大震災の追悼式典ですが、天皇が述べた哀悼の言葉の中から、放射能被害にかかわる部分を削除して大手マスコミが報道したとか、世界最高規模の義援金を送った台湾に対し外交団としての式典への案内状を出していなかったと、この国の実に情けない所作が見受けられました。
外交的に「二つの中国」は日本にとって大きな課題でしょうが、被災者を慰霊する場にあって、主義主張や国家体制などを意識するのは、重箱の隅を突っつくだけの大海を知らない外交と言えるでしょう。 北朝鮮の主席死去に対しても同様で、「人としての礼節」を守る姿が、日本政府にはないのです。 日本国として主張することと礼儀を守るということを切り分けて、人としてあるべき姿が政治家にも官僚にも分かっていなのでしょう。
・大震災追悼式典で台湾冷遇 陳謝から一転「問題ない」 MSNサンケイ1頁 2頁
日本人として「恥ずかしさ」を感じるものです。 グローバル化やTPPなどを喧伝する前に、人間としての有り様を根本から問い直してほしいと思います。
さて、日本キリスト教団が出版している「こころの友」紙に、東京・山谷でホスピス施設を運営されている方の文章が載っていました。 刑務所から出てきた、行き場のない人を受け入れ、終の棲家とした中で人生を終える思いをつづったもので、人としての尊厳というのでしょうか、一番大事なことがここにあるように思われました。
地震や津波による被害、原発事故に悩む住民達、貧困層の増大、増税などなど、現代の日本は大きな問題をかかえていますが、政治家や官僚、経済人や学者などが、「金や欲得」ではなく、こういった人としての尊厳を大事にすることに配慮できれば、日本はもっと良い方向へむかうことも可能なのです。 でも、、、、。
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