本年2月から4月まで、ピースウォークfrom沖縄という、沖縄から東京までの行脚の旅の一部に参加した。 日本ひいては世界の平和を求め、それらを阻害する軍隊そして原子力(核燃料廃棄物)がいかに危険な存在であるかということを一般に伝えようというものであった。 これまで平和の必要性について自分なりに朧気ながら意識はしてきたが、現実に存在する諸問題についてはニュースなどで報道される項目程度の理解しかなかった。
しかし、2ヶ月間の行脚の中で、各地が抱えている生活圏が脅かされて状況をつぶさに見聞し、また見識のある方からの話しをうかがい、自分の認識も随分と研ぎ澄まされて来たように思った。 そして目下問題となっている沖縄の米軍基地問題、特に辺野古に新しい基地を作らせないという市民の動き、4月25日の9万人を集めた沖縄県民大会、それに呼応した各地の基地反対集会などを見るに従い、ひょっとしたら現状が打開されるのではとある種の期待感すら持つようになっていた。
「レイバーネット日本」から
だが、鳩山由紀夫から発せられた言葉はそういった市民の期待を全く裏切るものであった。 しかし、その責を鳩山自身に向けるのだけは止めたい。 民主党政権が発足して9ヶ月になろうか、基地問題のみならず子供手当や高速道路料金問題など、何ひとつと言って良いほど決定されたものがない。 でも、過去をおしなべて見ると、半世紀以上にわたって政権を独占してきた自民党とその他政党が、党利党略だけでなく個人的な私利私欲のためにこの国の社会や政治機構を腐らして来たわけで、その姿を正常に戻すためには半世紀以上の時間が必要なのである。 腐った官僚組織を元に戻すのは一朝一夕には出来ない。(首相や大臣であっても、防衛官僚や三菱など軍需産業の動きを変えることは難しいのである) 従い、ここは冷静に判断したいと思う。 安易に鳩山を総理の椅子からおろせとか、政権を奪回しろなどという、感情的な言葉には耳を貸してはならないと思う。
郵政民営化による資金の流出を止めたり、足利事件の冤罪が明らかになったり、市民派の弁護士が日弁連会長に選出されたり、ひとつひとつ精査していくと、政権が変わったためだと納得できることが実に多い。 まだ始まったばかりであり早急な結論を急ぐのは間違いのもとであると思う。
3時間しか日本に滞在しなかったヒラリー・クリントンは中国には5日間もおり、鳩山の発表はクリントン離日後間際であった。 そして韓国軍艦の沈没は北朝鮮の魚雷攻撃だと、これもタイミング良く喧伝されているが、当時韓国軍と米軍が演習をしていたとか、米軍の原子力潜水艦が行方不明だという話しも聞くが、そういうニュースは流れて来ない。 韓国大統領イ・ミョンバクは今年12月に選挙を迎えるそうだが、そういったことを一つ一つ机上に並べると、テレビや新聞で報道されるニュースを安易に信ずることは出来ないはずだ。 宮崎の口蹄疫問題も宮崎で発生した(テレビに出てこない)実態や経緯を知れば、農水大臣を責めることが筋違いであることがよく分かる。
反戦な家づくりの明月さんが本日書かれている「呑気に失望したり沈黙したりしている時じゃない 普天間攻防」は実にそうだと思う。
池田香代子さんの22日付ブログには「米原潜コロンビア未だ帰還せず 韓国軍艦沈没の謎」という記載がある。
そして最近知った、デヴィ夫人の「デヴィの独り言 独断と偏見」が実に当を得ているというか、意外にまともなことを書かれているので見直してしまった。 確か銀座のバーで働いている所をインドネシアの大統領に見初められて何番目かの夫人になった人だという知識しかないが、大統領の死後に日本にもどって盛んにテレビ番組に出ているのを見て、自分の柄には全く合わない人だと思っていた。 それがブログを読むととんでもない誤解であったことが分かり、大変納得の行く文章を書かれており、ついついお気に入りのRSSリストに加えてしまったほどだ。 (5/31)やっぱり駄目でした。 所詮は、、、
とにかく、上質で、タメになるブログを探してよく読み社会を知ること、これが現代の日本を知る一番の近道だと思う。 過去の政府から金を貰ってテレビでインチキな話しをし税務申告もしてないような偽評論家やコメンテータの言葉は、あなたの耳を腐らせること間違い無しなのです。
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