ドイツの放送局ZDFが製作したという「フクシマのウソ」という動画がメーリングリストで紹介されていましたので早速視聴しました。
ZDFの記者が防護服を着、マスクをして外国人であることを隠し、警備をかいくぐって原発事故の現場に潜入し、原発エンジニアの証言を紹介し、福島原発は当初からずさんな工事で問題が多い施設であったが、東電や政府保安院が何事もないように隠蔽してきて、その結果が今回の事故であったという事実を克明に写しています。
菅前首相へのインタビュー映像もありますが、電力会社や企業、官僚や御用学者など原子力ムラの結束が固く、首相であっても原発事故の蚊帳の外に置かれ、自分たちの利権と保身のために働いていたことがよく分かるものです。
そして福島県知事であった、佐藤栄佐久さんは福島原発の現状に疑問を持ったが故に、談合の疑いをかけられ辞職せざるを得なかったのです。 しかし、次に知事となった佐藤雄平の叔父が民主党最高顧問の渡部恒三で、渡部恒三は福島原発がある土地の所有者で、東電からの地代収入があるとのことです。 そんなことを知ると、第三者であっても福島の原発政策に何か作為的なものがあるのではと思わざるを得ませんし、原子力ムラの中には、警察や検察、マスコミなども含め多岐にわたって異様な策動がされて来たとうかがい知ることができます。
しかし、こういった原子力ムラという一種の利権集団は日本だけに見るものではなく、世界中の原発を置く国々にもある共通した構図のようです。 日本のテレビ局が報道しない、こういった映像は大変貴重ですし、掲載ページを政府・官権や企業などが一般に見させないように削除を強要したり、ネットワークアドレスに対しリダイレクトという、他のページへ誘導するような所作に出ることも考えられます。 従い、最近は大事だと思った映像はダウンロードすることにしています。
ドイツZDF フクシマのうそ 投稿者 sievert311
掲載元はデイリーモーション動画。
そして、ブログ・Dendrodiumのきょうの記事「ドイツの公共放送・ZDF(ツェット・デー・エフ)が見た福島第一原発事故の原因」では、この動画の字幕の文字おこしをされています。
2 件のコメント:
ZDFの福島原発事故取材ビデオを紹介してくださってありかとうございます。Youtubeにある同じビデオを私のブログにも載せました。
Internet社会だからこそ得られる貴重な情報ですね。 それにしてもドイツメディアの記者の真実を解き明かそうとする熱意には頭が下がります。 日本のジャーナリストの中にもこういう人材はいるのでしょうが、私の知る範囲では片手の指の数で収まってしまいます。 大変に残念なことです。
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