今日も一日中曇った天気で外出する気持ちになれなかったが、午後から散歩がてら信越病院まで出かけ、入院中の知人を見舞って来た。 知人は老齢だが外科入院で、しかも回復が早いようで、見舞っていてもそう神経を使わずに済んだ。
そして、帰り際に見た、病院の隣にある信濃村伝道所教会は雪の中にひっそりと立っていた。 それにしても今夜は暖かい。 まだプラス5度である。
さて、昨日(20日)のオバマ大統領就任に対しては世界中で好意的に見ていたようで、イスラエルでさえガザ侵攻を止めて軍隊は撤退したとのことである。 一般人、それも女性や子供まで数百人、あるいは千人を越えていたかもしれない、あの殺戮行為は何であったのだろうか。 ホロコーストを受けたイスラエル人自らホロコーストをパレスチナ人に対し実践していたことには、何のエクスキューズにもならず不正義そのものだと言える。 もし、イスラエル政府のこの対応が新しい大統領が率いるアメリカ政府と気脈を通じていたとしたら、オバマに対しNOを言うべきであろう。 イラク侵攻の是非や反省を問わずしてオバマのイラク撤退決定を鵜呑みで歓迎することもできない。 撤退した兵隊をアフガニスタンへ移動させるだけでは何の平和解決にもならない。
オバマ就任に対し、日本の大臣や自治体の長も好感を持っているようだが、はたしてそれで良いのであろうか? 就任演説の中で彼が言う”WE”は、アメリカ国民のことであってアメリカ以外の国の人々は念頭に置いていない。 もしかしたら、ブッシュのように、身内への利権誘導のためのWEであるかもしれない。
WEと言われると、自分も含まれていると一般市民は思い込んでしまうが、その実態はそう簡単ではないと思う。 彼の演説文の通りに政策が行われる確証はなく、市民の期待にどれだけ応えられるかも分からない。 あまりに心地良い言葉の裏には何かがあると穿って見るべきであろう。
さて、日本政府の高官は、この新しい大統領と正面から渡り合えることができるであろうか? いくつかのブログやHPを見ていると、これまで外務省の役人はオバマに対し、何ら接触も行動もしてきていないらしい。 オバマを含めアメリカ政府高官にとって日本は思うように利用できる宝刀の一つであろう。 何も争うことはないが、日本と日本国民にとって最善の状態をもたらすよう、逆にオバマを利用するぐらいの気概を持った役人が外務省にいてほしい。
北朝鮮による拉致被害に対する家族会は、人権意識の高いオバマに解決の途を期待しているようだが、彼はアメリカの利益のために働く為政者であることを忘れてはならない。 トップは何枚も舌を持つものであって、国民的な大きな流れをもたらすような運動にしなければ解決の糸口にはならないと思う。
オバマに対する期待はアメリカ国民のみならず大変大きな物がある。 しかし、就任式で前任者のブッシュをねぎらったり、ブッシュ政権時代の高官が数多く残したり、また、ヒラリー・クリントンの存在など、疑問に思える点は数多く、諸手を上げて期待するのは時期尚早だと思う。 ブッシュ、チェイニー、ラムズフェルドというような悪玉トリオが発生する可能性が全くないとは言えない。 アメリカ国民の8割以上がオバマに期待し、75%が退任時のブッシュにノーと言ったのも異常だが、日本の麻生政権の支持率が10%台というのも異常であろう。 政治と市民が乖離しているのはアメリカも日本も同じようだ。
大統領就任式の映像はユーチューブのホワイトハウスのページにも掲載されたが、アメリカ合衆国議会を中心に放送するケーブルチャンネルC-SPANにも新しい大統領の動向が掲載されている。
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