信濃町役場が毎月発行している広報誌「しなの」の6月号に、「振り込め詐欺チェック表」というページがある。
息子など親族の名を騙って電話による多額な振込金詐取は、当初は「オレオレ詐欺」と云われ、被害にあわないための方策がたてられニュースなどでもたびたび取り上げられているが詐取行為は一考に減っていないらしい。
多額な現金引出に対する銀行窓口係のチェックやATMの引出限度額の設定など金融機関や警察が対策を練っても、詐欺団は対策の裏をかくような新しい手段に出ているらしい。
特集番組を見ていると、”騙されているかもしれない”と半分認識していても、云われた金額を振り込まないと安心できないという人間の弱い所をついて来るようだ。
いつも思うのだが、そんな騙しの発端は電話に出ることであって、電話に出て無用な話をしなければ、騙されることはないはずだ。 そこで電話機が持つ機能や電話会社が提供するサービスを活用すれば、最初の段階で防ぐことが可能だと思う。 我が家の受電体制を箇条書きしてみるが、まずNTTのナンバーディスプレイサービスの申し込みをしておく必要がある。
- 電話番号非通知先からの電話には出ない。(非通知拒否、ベル鳴らず)
- 一度、セールスなどの電話を受けた先は着信拒否先として登録(ベル鳴らず)
- 0120から始まる番号には出ない(0120は本来は企業などが顧客サービスとして無料で提供するもので、企業から個人にかかることはない。 セールス電話が多い)
- 親戚、友人などの電話番号は電話機に登録し、受電の際には受話器を取る前に音(音楽)と登録名で判別する。(携帯電話などと同じ)
- 電話機は常に留守電モードにし、用件を入れようとする相手の声を聴いて、必要な先か判断する。 必要な相手であれば以後は電話帳登録し、不要先であれば拒否登録する。
- 万一電話に出た場合は自分の名前を名乗らず、まず先方の名前を先に確認する。
これで不愉快なセールスの電話を受けることは全くなくなった。 何回かけてもつながらないと相手もそのうち諦める。 ただ、公衆電話と表示圏外は使う必要がある場合があるので拒否しないようにしているが、最近公衆電話からの電話は全くない。 海外からの電話は表示圏外と表示され、相手を確認できないが家族や知人が海外に出かけていなければそういうことはあるまい。 ただ、最近スカイプというパソコンを使ったIP電話があるが、この機能を使って公衆網にかけて来ると国内通話であっても「表示圏外」と表示されてしまう。 その辺は自分の交際範囲を考えながら電話に出るか決めれば良いであろう。
年寄りだけの家庭であれば、こういった手立てをしてあげることで振り込め詐欺を避けることが可能だと思う。 電話に出なければ、騙されているかもと思いながらむ振り込むようなことは絶対にない。 これだけの機能の電話機であれば1~2万円程度で入手することが出来る。 そんな防御態勢が必要であろうと思うが、そもそも急を要するような通話はまずないし、万一あっても10秒ほど待って留守録を聴くようにすれば何ら問題はない。
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