今日は、「私の夫はマサイ戦士」という本を読んだ。 著者は、海外旅行の添乗員を職業とされている永松真紀さんという方で、アフリカのケニアに魅せられ、観光客ではなく生活者として滞在する中で、マサイ族のエウノトという儀式を訪ねる。 マサイ族には少年期から最長老期まで5つの節目があり、その節目ごとに儀式が行われるらしい。 永松さんは、そのエウノトでジャクソンという男性に巡り会うのだが、凛々しい戦士の姿に憧れ再会をはたす。 しかし、ジャクソンは村の長老と合議し、永松さんを第二夫人として迎える話を持ち出す。
添乗員の仕事からケニアに魅せられた状況を淡々と描写し、首都ナイロビからバスで1日以上もかかるジャクソンが住むエナイボルクルム村の生活、一夫多妻制度のこと、セックスのことなど日本(あるいは西欧)との違いなども書かれており、ある意味では理にかなった成熟した社会(村)のようにも思えた。 第一夫人との関係も良好だと、日本でもよくあった(ある)本妻と妾という関係とは全く異なるらしい。 特に、
愛 = 信頼
と彼女が述べているくだりは、日本など先進国の人々が忘れてしまった、逆に斬新に感じられる部分ではないかと思った。 彼女は、村に専用の住まいを持ちながらケニアを中心に添乗員の仕事を続け、日本に帰っては講演などを行っているらしい。 彼女のホームページがあった。 彼女のスタディーツアーやCDによる収益で、村の生活向上や子供達の教育に力を入れたいという、牛貯蓄プロジェクトを展開している由。
0 件のコメント:
コメントを投稿