先日、紫陽花の花をもとめて鎌倉の寺社を巡った時、妙本寺で鎌倉大法要が行われるというパンフレットをいただいた。 日蓮上人が囚われの身となって鎌倉の由比ガ浜から伊豆へ流されてから750年を経たと、その記念の行事のようであった。
そして、6~8日の間、本覚寺や妙本寺では、いのちを見つめようと竹灯篭が灯されるとあり、さらに最終日にはコンサートを催すとあった。 そこに、テノール歌手の新垣勉さんの名前を見つけたのである。
今にも雨が落ちそうな空の下、本堂前に置かれた椅子席に座り、「一命一会(いちみょういちえ)」と名づけられたコンサートの開始を待った。 5時竹灯篭の蝋燭に火が順次ともされ、5時半鐘の音とともに始まり、まず、「いのちこそ財(たから)」と題したものであろうナレーションのような詩の朗読ようなものがあった。
そして僧侶達の読経。 「南無妙法蓮華経」と太鼓のような音(ドンツク ドンドン?)はおなじみのものである。 僧侶達が、蓮の花をかたどったような周囲がピンク色の紙を投げていたが、あれは何を意味していたのだろうか? 周囲の人たちが拾っていたので、自分も倣って数枚集めてみたが、どう処置して良いのか分からない。
コンサートは、二胡の演奏から始まったが、奏者の野沢香苗さん、シンガーソングライターのより子さん、ともに馴染みがなく、また年代の差もあろう、あまり印象はなかった。 そして、最後が新垣勉さんであった。
新垣さんの歌はいつもCDで聞いているが、やはり生で聴く声は素晴らしかった。 歌の合間に短いお話があるのだが、たびたび駄洒落が入るのはどこの会場でも同じらしい。 盲目のため身振り手振りなど観客への語りかけが難しいので、場を盛り上げようと工夫されているのであろう。
「芭蕉布」で終わりかなと思っていたら、アンコールが用意されていて「さとうきび畑」で終了していた。 コンサートの間中、雨が降ったりやんだりで、その度に傘を広げたりし体を冷やしてしまったが、終演後の帰り道は心満ちた思いであった。 それにしても雨の中、会場整理や灯篭の手当てなど、ボランティアで働いている方が沢山居られた。 彼等にも感謝を述べたい。
下の画像はいただいたパンフレットでクリックすると大きいサイズで表示しますが、記載内容の判読が難しいです。 文面を読みたい方は、その下の「大」をクリックして下さい(ダウンロードに時間がかかります)。
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