京都大学名誉教授の大島清さんが著された「定年後に若がえる生き方」という本を読んだ。 本書は、著者73歳の2000年に書かれたもので、その後の生活を知りたくネット検索したが近況を伝えるものは見つからなかった。
著者は、京都大学、愛知工業大学を経た後、鎌倉に住まいをかまえ、鎌倉の自然に触れながらバイクや水泳に勤しみ、健康な定年後生活をエンジョイされていると著している。
そして、伊勢と黒姫(大学村?)に別荘をもち、黒姫では「サロン・ド・ゴリラ・野尻」と称して多くの客人を迎え、蕎麦打ちや陶芸などを楽しんでおられて来たとあった。 信濃町内の野菜販売についてはちょっと認識を間違えておられると思ったが細かいことに拘泥するより、著者の意図を大事にしたい。 1927年のお生まれだから今年は齢82。 いまだマウンテンバイクに乗って買い物に出ておられるのであろうか。 老化は筋肉の減少とともにやって来るらしい。 常日頃の水泳やバイク、ウォーキングで体力を落とさない努力は老齢者にとっては必須。
自分も著者に似た時間の過ごし方をして来たと思うが、その力の入れ方に相当の差があるように感じ、もっともっと工夫の余地があると反省させられた書物であった。
最後に本書に書かれてある著者の信条を残そう。
○三かく運動
”汗をかけ 、 恥をかけ 、 ものを書け”
○快楽的老境を保つ五つのカギ 「カキクケコ」
- 「カ」は感動すること
- 「キ」は興味を抱くこと
- 「ク」とは工夫のこと
- 「ケ」は健康のこと
- 「コ」は恋、あるいは恋心のこと
○生き甲斐とは笑顔のことなり 「アイウエオ」(本書エピローグより)
- 「ア」は遊び
- 「イ」は生き甲斐
- 「ウ」は運動
- 「エ」は笑顔
- 「オ」は美味しい=料理
どれも含蓄のあるフレーズである。
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