埼玉県東松山市にある 原爆の図 丸木美術館 からニュースが届きました。 といってもまだ丸木美術館を訪ねたことはない。 以前、長野県松本市の神宮寺で丸木さんの作品を展示をされている時に観たのみで、一度は訪ねなければと思いつつ、まだ東松山へ行く機会がない。
そのニュースに神宮寺の高橋住職が「苦海(くがい)・・・生者が死を視るとき」と題した文章を寄せており、「豊堯(本文は食+堯)の海は苦海に変わった」と被災者の声を載せておられました。
「おやじの『助けてくれー』という必死の叫び声がまだ耳に残っている・・・波にのまれる瞬間、目が合った。でも助けられなかった・・・一生忘れられねえ」
「すり抜けて行っちゃたんです・・・抱きとめようと思ったのに・・・あのとき・・・しっかり・・・抱きとめていたら・・・」
「おメたち、早く逃げろ。 オレは爺さんの位牌を守ってここで死んでいく、と息子夫婦には言っといた」
実に哀しいです。 震災後半年以上も経っているのに復興計画は定まらず、増税論議に明け暮れている行政。 被災者ひとりひとりの悲しさや辛さを、政治家や官僚や行政が少しでも感じていたら、こんな緩慢な動きはしていないでしょう。 総理大臣や官房長官などなどお偉い方が何度も現地を視察していながら、被災者の本当の気持ちを察していない。 素足で被災者に近寄り、膝をついて気持ちを受けておられた天皇皇后の方がよほど人間としての温かさがある。
今や増税論議だけが喧々諤々と国政を行き交っているようですが、ニュースなどで「4人家族で1万円程度の負担です」などと流し、その位であれば国民として応分の負担だと思わせ増税を容認させる傾向があります。 しかし、その裏には果てなき増税があるようですから、国民は騙されてはダメです。
植草さんは、財務官僚が自らの権益を守るために復興財源などと言い出していると注意を喚起されています。(詳細は植草一秀の『知られざる真実』) テレビのニュース、ワイド番組のコメンテータを信用すると大変なことになります。 以前、内閣官房機密費の多くがテレビに登場するアナウンサー(司会)、ジャーナリスト、コメンテータ、芸能人に渡っているとのことです。(機密費を貰っていると噂された人物が相変わらずテレビに出ていますね) 政府からカネを貰っている以上、政府に都合の良い発言しかしないわけで、従って彼らも政治家や官僚と同じように国民のことなど全く思慮していないのです。
テレビはバカ箱
丸木美術館ニュースにいくつかのパンフレットが同封されていましたので、一部をここに掲載します。
◯チェルノブイリと福島 講演会
11月20日 東京御茶ノ水 明治大学リバティホール 広河さん、黒部さん、佐々木さん
◯チェルノブイリ26周年カレンダー(2012年) 子どもたちからのメッセージ
これまで日本がチェルノブイリ事故から何を学んだというと、
何も学ばなかった、と言わざるを得ない。
しかし、福島原発事故の後に何をすべきかという
問題に直面している私たちは、チェルノブイリ事故と
その後の人々の経験から学ぶことが必要だ。 広河隆一
◯今日の反核反戦展2011
パンフレットの裏面に画家の池田龍雄さんが「反核・反原発の旗を揚げよう」と文章を書かれています。 「素足で立って質素、謙虚に仕事をすればいいのである」は実に同意。(読めるように拡大図を表示しました)
◯フクギの雫(舞台劇)
52年前の1959年に沖縄米軍基地のジェット戦闘機が墜落し、小学校にいた児童11名を含め17名が亡くなったそうです。 そんな悲惨な事故があったことを知りませんでした。(詳細はパンフレット裏面)
12月3日 東京文京区 昼と夜の部があり、夜の部では大田昌秀元沖縄県知事のお話があるようです。
他にも丸木美術館での講演や展示会あるようで、サイトのトップページにも記載がありますが、詳細は丸木美術館へ問い合わせてください(TEL 0493-22-3266 http://www.aya.or.jp/~narukimsn)
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