最近になって、「タイマグラばあちゃん」という9年前に公開されたドキュメンタリー映画があったことを知りました。 この映画は、岩手県の早池峰山麓に住んでいたじいちゃんとばあちゃんの生活を15年に渡って撮りつづけて出来たとのことです。 今回たまたま「制作ノート タイマグラ通信」という単行本を手に入れることができ、その本の間にこの映画のチラシが入っていたのでした。
映画を見ていないので内容についての理解はありませんが、昔から日本人が営々と暮らし続けてきた、現代人が忘れてしまった人間本来の生活を見ることができる映像だと思っています。
今、TPP問題が取りざたされ、政府や企業は個々の営利目的から日本は貿易で立国しなければならないとしていますが、結局門戸が開放されれば海外の資本家により日本は虫食い状態にされ、食糧自給率は限りなくゼロに近づき、国内での生産活動はつぶされることになるでしょう。 農業や漁業といった大事な一次産業がどんどん企業化されれば、あくまでも儲けのための生産活動だから、安全な食糧供給という視点もなくなることでしょう。 TPPは早池峰山麓で生活されていたような農業の姿を捨て去ってしてしまうことにつながるのです。
さて、ここ信濃町役場の広報誌を見ていたら、「信濃町農山村生活体験受入れの会」という記事が載っていて、全国から小中学生を受入れ、農業作業や生活体験から「子供たちの生きる力」を育てたいと組織づくりをするということです。 獲れたての野菜がうまいことや農業に対する子供たちの理解が深まれば、信濃町という北信濃の小さな町が生きていくひとつの道になるようにも思えます。 首都圏からですと距離が離れていますので、クラインガルテンという取り組みは難しいかもしれませんが、空家などを利用して夏休みなどに家族単位で長期滞在すれば、子供だけでなく大人を含めた、実に意義ある取り組みになるでしょうし、信濃町の魅力を得た家族が移り住むようになれば町にとっても居住者増につながり有難いことでしょう。
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