朝、黒姫山の山頂付近は雲が被っていたものの、どうにか斜面の薄暗い紅葉は見え、客人に朝方の山を見ていただき一安心でした。 でもそのうちしとしとと雨が落ちて来ていました。 しかし本降りにはならず昼前には薄曇になって時折日差しが出ていました。 気温は20度を越えて、この時期にしてはちょっと暑い感じ。 客人に1枚余分に衣類を持ってきてとお願いしていた所、部屋の中は大人数で窓を開けるほど暑くなっていました。
そんな中、来られた客人の中にその道の先達がおられて、はじめて香道と煎茶道を体験しました。 香道とはちょっと平安時代へ遡った雅な感じですが、香炉の香りを最初は名前を聞いて試香し、次に名前を隠し本香で聞いた香りの順番を答えるものでした。
左手に香炉を乗せて、右手の手のひらを丸めて香りをため嗅ぐ作法ですが、鼻を近づけ過ぎてしまい、熱さや灰のにおいがして、香りが感じられませんでした。 最後の方になってやっと気がついたのですが、手の平に溜め込んだ香りを放し聞く時、香炉を遠ざけた方が香りを感じられるようでした。
「す す き」という試香の順に対し、本香での順を当てずっぽうに「す き す」と書いたら、試香の通り「す す き」でした。
でも13人の参加で、当たった人(叶)は4名ですので、どなたにも相応の難しさがあったようです。
次に煎茶道。 茶道というと、通常は抹茶をたてる作法を思い起こしますが、煎茶の茶道があると、これもはじめての体験です。 茶碗の持ち方など難しい所作はないようですが、急須の茶を一適も残さず注ぐ所が物珍しく、茶碗の底に僅かに注がれたお茶は大変美味しかったです。
客人方は、薄日が差し始めた頃に、小林一茶終焉の土蔵や一茶記念館をたずねてから、次の逗留地へと出かけ、その途中、赤倉や関燕などを巡って紅葉を楽しまれたと先ほど連絡が入りました。
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