今朝、アップルの創業者であり、8月にCEOを退任したばかりのスティーブ・ジョブスが死去したとテレビ報道で知りました。
数日前に書店で、Mac専門誌のMacPeopleとMacFan 11月号を見た時、共に退任したスティーブを特集していて、技術情報やソフトウエア情報が少ないのではと思い買うのをやめておこうと、一度は手にした雑誌を書棚に戻したのでした。 もしかしたら業界ではCEO退任だけでなく、肝移植していたスティーブの病状まで把握していて、特集を組んでいたのかもしれません。 MacPeopleにはSteve Jobs Keynote Historyという付録がついていたことを思い出して、すぐに書店に走り雑誌を買って来ました。
加え、スティーブ・ジョブス公認の半生記(伝記)が出版されていたのではと思いだし、アマゾンで検索したら、既刊は英語版で翻訳版は来月出版されるということで、早速購入予約を入れました。
かつて、アップル・コンピュータが瀕死状態になりかけた時、スティーブはペプシコーラの社長であったジョン・スカリーに経営を頼んだものの、その社長からアップルを追い出されたわけですが、その辺りを綴ったジョン・スカリーの上下本が昔購入して本棚にあるはずと思ったのですが、だいぶ前に書棚を整理する時に捨ててしまったようです。 もうスカリー本は読みなおしても意味はないかもしれません。
当初、アップルコンピュータは二人のスティーブによって創業されたわけですが、ウォズニアックは早いうちにアップル(ジョブス)を離れてしまいました。 その辺の事情については全く知らないこともあって、ウォズニアック本は3年前に翻訳されていたようで、これもアマゾンに注文。
私がマイコンと呼ばれていたNECのワンボードマイコンキットTKー80を買ったのが1976年なので、二人のスティーブがApple1,2で起業したのも同じような年代であったようです。 TK-80は89千円位で購入したのに比べると、その後知ったApple2は40万とかべらぼうな金額で私には買えませんでした。 アキバのラジ館地下でホンダ通商だったか台灣クーロンが売られていましたが、それでも高ったように記憶しています。 時の流れでホンダ通商は別の店に変わったものの、そのご主人も亡くなったように聞きました。 その後、88や98などでNECにはだいぶ貢いだものです。
Apple互換機の最後が残ったのはロビンだか学教だったか、その同じビルにあった他店であったか不確かですが、Apple2cの最後のクーロンが売られていました。 でもそこも違法ハードかソフトかで摘発され、以降はApple(クーロン)の姿は見なくなりました。 その頃にはNECや富士通、シャープ、東芝などがもっと使いやすいパーソナルコンピュータを出し、ソフトウエアのレンタルなどの店も開くようになって、その頃はソフトコピーが違法だという理解はなく、借りてはコピーすることにやっきになり、そのうちガードがかかり、これを外すコピーツールが出たりという世界でした。 ソフマップは早々にレンタルをやめてハード販売、中古買取というふうに営業の方向を変えて行き、他店舗営業を展開しましたが、結局はどこかの資本を仰ぐしかなかったようです。
そんな思い出をたぐり寄せると長くなるので止めますが、私としては、マイクロソフトのビル・ゲイツより、スティーブ・ジョブスの方がより人間らしくて好きです。 (ゲイツはユダヤ資本に近い存在のようだし) スティーブは、ゲイツのように順風満帆であったわけでなく、技術問題や資金難など紆余曲折があり、そのたびに辛酸をなめ、あまたの艱難を乗り越えてアップルを今のような大企業にしたわけです。 特に、巷にiPodが広まり , iPhone の流れを作ってきた、この5年の間にアップルは大変な成長をし、もうかつてのIBMに挑戦状を投げつけるようなCMを作っていた企業ではなくなりました。
スティーブ亡き後、アップルがどのような経営をして行くでしょう。 間もなくiOS5やiCloud が公開されますが、ただの装置産業ではなく、スティーブのようにいつまでも夢を持ち続ける企業であってほしいと思います。
でも、やっぱり残念ですね。 少なくとも10年は早い。
アップルのサイトのトップにスティーブの写真とメッセージが掲載されていました。
CNNのサイトから
部屋の隅にある、旧いMacintosh Classic に久しぶりに電源を入れてみたのですが、FDを要求する画面が出ましたので、内蔵のHDDはオシャカになっているかもしれません。 アップル・コンピュータの最初のノートPCであるPowerBook100も動かしてみようとしたのですが、パワーアダプタが見つからず、どことなく画面も変色しており、こちらも動かないかもしれません。 棚には、NECの98や88などディスプレイ含めかなりの台数が寝ています。 旧い機器は懐かしいだけで利用価値がないのだから、早々に整理した方が良いでしょうね!(自分に言い聞かせています)
2 件のコメント:
はんぐろ様
こんにちは
スティーブ・ジョブス氏が体調不良で退任という話が各方面にでていたので、この日が来ることは想像していました。しかし56歳という歳で逝かれるとは本当に惜しまれます。ご本人もこの日を悟っておられたのでしょうか。
私の手元に有るのはIpadですが、これが初めて購入したAPPLEの製品です。人からもらったG3が倉庫にあるのですが、暇のある時に使ってみるかと置いたきり、電源も入れずに放置しています。今はもうOSを変えることも出来ないようですね。初期、AppleⅡだったか、いろいろセットで100万近くしたのではなかったかという記憶があります。(定かではありませんが)私のPC経験ではAPPLEの製品はいつも高嶺の花で、友人でデザインをやっている人は、金額が張ってもMAC以外にソフトがないので、仕方なく購入しているという人もいました。自分の財布と相談すると、いつも他社のPCを選ばざるを得ず、それで満足をいつもしていました。今も仕事ではWindowsのPCを使用しています。
これからはPCではない情報端末がどしどし出てくると思いますが、スティーブ・ジョブス氏が切り開いた環境が進化していくことでしょう。そう祈りたいと思います。
旧機を持っておられるという事ですが、私などは全く残っていません。でも折角ですから、もうしばらく残されては如何ですか。捨てるにも費用のかかる昨今ですが、今のところいつでも捨てることは出来るわけですから。(勝手なことを言いますが・・)
私も時間を見つけてG3を動かしてみるつもりです。
KIさん、いつもコメントをお寄せ下さりありがとうございます。
私が最初に買ったアップルのマシンは、Macintosh IIでした。 それまでのMacintoshは白黒で初めてのカラー画面で、これもあれこれ入れて100万円もしていたと思います。 今日であったら車が買えてしまいますね。 子供を育てる時期にあって、どこにそんなお金があったのか、今思うとちょっと寒々しい気になってしまいます。
この30余年の間にコンピュータに散財した金額を累積してみたら、レクサスどころかかなりの高級車が買えてしまうことでしょう。 私以外にも、マイコンやパソコンにのめり込んだ人は多いことと思います。
以前は、黒姫の住まいの横に小さな小屋を作って、そこに往年のマシンを並べて、いつでも使えるような姿を夢見ていたのですが、結局資金と熱情の無さで途絶えてしまいました。 従い、もう使えないなと思ったハードは時折近くに来る回収車に引き取ってもらっています。
コメントを投稿