小学3年生と5年生の兄弟が両親と1年間世界一周のバックパックに出かけた紀行を1冊にまとめた「ボクたちの世界一周」という本を読んだ。
彼らは、アメリカに渡ってから南下し中米南米へと進み、世界最南端の町ウッシュアイアからリオデジャネイロに戻ってケープタウンへと渡る。 ジンバブエ、ケニアからエジプトへとアフリカ大陸を北上し、中東、インドと東進して日本へと帰ってくるという、かなりの長旅である。
旅行費用をおさえるため移動手段の基本はバスで、宿泊所は目的地についてから安宿を見つけると徹底している。
そんな中で、現地の人々や子供達、また旅行者と仲良くなり、会話が必要だとスペイン語やポルトガル語を現地で学んだという。 強盗に襲われるなど怖い思いもしたようだが、そういう中で色々な国や社会の現実を見て、心を通わせて来たようだ。
本書は、お兄ちゃんがパソコンに入れたものをお母さんが手を入れて出版に至ったとのこと。 本書は彼らの大事な宝物ではないかと思えた。 これが本来の教育であろう。 塾に通わせテストの点数に一喜一憂したり、日本語をまともに話せないのに英語塾に学ぶ、今の日本の子供達が置かれている現実が実に意味のないことだと良く分かる。
メキシコで孤児を助けるためにプロレス試合に出るカトリックの神父が昔話題になったことがあるが、その神父に会ったと記念写真や各地での交換風景も載っていた。 神父は既にプロレスを引退し、引き継いでいる孤児院出身のジュニアが別にいるらしい。 こういう出会いが彼らにとっては、これから生きていく大きな糧になると思う。 本当に素晴らしい子供達だと思うし、休学させてまで行かせる、しかも先進国の大都会ではなく、低開発国を中心にめぐる両親の確固たる信念も賞賛に値する。
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