前夜のうちに講演会の予定の内容は全て終わり、小樽・忍路での三日目の朝は数名しか残っていなかった。
長居しても仕方ないと7時半に宿舎を出て、中溪宅へ向い、隣にある小さなドームハウスを見せていただいた。 8畳位の広さであろうか、個室として使うには十分な広さだが、トイレや水場を置くとなると少し狭いかもしれない。 中溪さんが住んでいるドームハウスは二周り以上も大きく、階下に風呂やトイレ、薪置き場があり、居室はロフトになっていたように思う。
前夜は、あそこに中溪親子に加え、玄さん・ゆみさん、松本さん、類子さんなど、他にも泊まられた人がいたのか? 失礼ながら雑魚寝状態ではなかったかと推察する。
さて、我々は、既に起きておられた玄さんに挨拶し小樽の町へと出た。 まず今日の目的である酵素風呂(イオンハウス)に入るため大高酵素の本社へと向った。 いつもは車で案内してもらっているのでやや心もとないが、駅前からバスに乗り込み終点である桜のロータリーで降り、坂道を登って行った。 久しぶりのおがくず風呂に入り、以前であれば30分近く入っていても大丈夫であったが、今回は規定の15分で疲れを感じてしまった。 入浴後、随分と体が楽になったように思えたが、駅へ向う途中リュックの重さが肩に食い込むような感じがしてきた。
歩く途中に、銀鱗荘が見えたので、久しぶりに鰊弁当を食べてみようかと寄ってみたら、鰊弁当は水曜日限りで、普段はフランス料理の定食のみだという答え。 味が誤魔化せ利幅が稼げるようなフランス料理などには、我々は全く関心はなく、これでは再びここを訪ねることはないかもしれない。
小樽築港駅から札幌へと向かい、北海道大学の構内を散策。 紅葉はほとんど終わりかけており、冷たい風が吹く夕方近くであったが、広い緑の空間を歩き何とも贅沢な庭ではないかと思えた。 農場や植物園も見たかったが暮れ近くでは無理な話であった。
そんな中に、”戦争と貧困”の政策を糾弾する学連の立て看が1枚立っていた。 やはりここは学園であったと、今の学生にも世の不条理を諌めようとする心があるのだと、少し安堵した。 そう言いながらも数十年前の自分は完璧にノンポリであった。 そして学生生協の店先には、卒業式用の袴の予約をたまわっているというマネキン(?)を見た。
今日の暦から : 音と明かりは安眠の敵
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