朝、歩くとキュキュと鳴っていた庭の雪は、日中の温度上昇(7度ほど)と共に柔らかくなり、ザクッと音が変わっています。 何気に雪の嵩が下がってきたように思えます。 大きな雪降りは困りますが、さりとて積雪量が見る見るうちに減少していくのも何か寂しいものがあります。
午後、来る雪降りに備えるためか、あまり雪が残っていない道路の整備に除雪ブルが来ていましたが、ブルの側面をよく見たら「除雪ドーザー」と記されていました。 これまで地元の方が話している「ブル」という言葉をそのまま使っていたのですが、正式には「ドーザー」が正しいのでしょう。
ブルbull といえば牛(雄)のことだと容易に分かりますが、英語の bulldozer あるいは dozer でも建設車両のブルドーザーを意味しているようです。 でも、dozer から r を取った doze では、「うたた寝をする」とか「まどろむ」という意味なんですね。 あるブログでは、農園などで仕事をサボらない(うたた寝をしない)ように(鞭を持って仕事をしろと強く言うような)監督する人を指す所から派生した言葉ではないかと記されていましたが、奴隷時代の綿花摘み作業などを思い起こすと何か納得できるものがあります。
一般的にブルドーザーというと、キャタピラを走る車を想定しますが、除雪ドーザーは大きな車輪にチェーンを巻いています。 作業を側で見ていると、かなりの速度をだしているように思えますが、自重があるのか滑ることなく路面とはしっかり接触しているようです。 道路脇には消火栓や上下水道関連の施設がありますので、ハイドバンでひっかけたら大変なことになります。 運転手さんにはそれだけ熟練度が要求されるのでしょう。
除雪ドーザーの前に付いている雪を押しこくる板をハイドバンと言いますが、てっきり海外から来た言葉だと思っていたら、れっきとした日本語なんですね。 パソコンの日本語変換でも、「排土板」と出ました。
ハイドバンを英語ではスノープラウ(snowplow)と言うそうですが、普通の乗用車やトラックなどの前面に装着して除雪できるようにした装置が販売されているようです。 ヨーロッパの映画やニュースを見ると、日本のような専用の除雪車両ではなく、こういった形の板をつけて作業をいるようです。 でもスノープラウは油圧による制御があるのでそれなりの価格になることでしょうね。
信濃町での除雪作業の中心はこの除雪ドーザーですが、広場の雪置き場などではユンボという建設機械が活躍して雪山を作っています。 国道の除雪作業などでは、ロータリー式の除雪車が雪を食い込み、後ろのダンプカーの荷台に飛ばしながら作業をしています。
ウイキペディアで「除雪」の項を見ると、地域によって除雪を意味する言葉が異なる所から説明があり、また除雪にかかわる車両(建設機械)にも色々あることも分かり、子供でなくても作業の様子を見たくなるような記述があります。
今日は、昼少し前までは快晴で、午後からは薄曇、夕方からは少雨が落ちています。
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