日本原燃の核燃料再処理工場と放射性廃棄物貯蔵センターが置かれている青森県・六ヶ所村の住民を撮り続けた「六ヶ所ラプソディー」のあと、鎌仲監督が山口県上関町で中国電力が建設計画を進めている上関原発に翻弄されてきた地元住民を写した記録(2009年秋まで)が、この「ミツバチの羽音と地球の回転」です。
来月17日に、信濃町でもこの自主上映会が催され、当日は、午前、午後、夜と3回に分けて上映されると知りました。
過日、信濃町議会では、憲法9条遵守のための意見が纏められ平和を願う町としての声明を発表されました。
現在、福島原発の事故により生活が狂わされた市民は数多くあり、もし万一、80kmほどしか離れていない東京電力の柏崎刈羽原発で放射能漏れが発生した場合、信濃町も放射能禍に巻き込まれることは容易に想定され、行政と町民の皆がこの問題を真剣に考える必要があると考えられます。 そういう意味ではタイムリーな催しだと思いました。
より多くの方々が視聴していただくことを願っています。
入場券(1,000円)は、黒姫駅前の、萬屋酒店さんで入手できます。
私が、この映画を見たのは1年半ほど前で、その時の様子は2010年6月7日のエントリーに記しております。
東京都知事の石原慎太郎は、
「人間で一番やっかいなのはセンチメントだ。 原爆のトラウマがあるから恐怖感で(原発反対を)言う」と反原発運動を批判、そのうえで「人間の進歩は自分の手で技術を開発し、挫折や失敗を克服することで今日まで来た」と述べた。
ということです。
彼のように、地震で被災し住いや職を失い、被爆によるガン発症などの危険をかかえて、これから生きていかなければいけない住民のことを考えない、高所から見物するような思考しかできない政治家や経済人、はたまたテレビのワイド番組を見て、「可哀想だね」などと不用意に発言している大衆の実に多いことが日本社会を貧しくしていると思います。
一人でも多くの町民がこの映画を見て、原発の存在の意味をもう一度問い直してほしいです。 全ての原発が止まっても、どうにか電力は足りているのです。 ドイツのように自然エネルギーへのシフトで余剰電力を生むことは可能ですし、そもそも円高等により日本の工業生産はマイナス方向にあり、多くのメーカーが海外移転をしています。 工場の海外移転が加速されれば電力はさらに余ってくるわけです。
加え、原発事業は核兵器製造への試金石にもなっていることを知らなければなりません。
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