長い教員生活の後、著者が過去生が見えるようになったと、そこから出発した"生きる喜び"を交遊録と共に記している(と思う)本である。 "と思う"と書いたのは、シャーマニズムというのか、一種超能力のようなものの存在はあると漠然と思うものの、何か"怖い"というか、近寄り難い印象があるからである。 気功とか、中国拳法とか、忍者の所作などにも通ずると思うのだが、人間には先天的に超能力が備わっていると思うし、五感以上の感覚はあると信じている。 しかし、長い歴史の中で尾?骨と同様に、そういう器官は使われず殆どは退化したのではないかと思っているものの、何かのかげんで、再び感覚を覚醒される方が居られるわけだ。
そうは思うのだが、この手の本は真剣に読まなければいけないと思うせいか、なかなか開けないでいる。 さて、今日、記そうと思ったのは、この本の中に、「えんめい茶」でよく知られる黒姫和漢薬の狩野さんとの交友が書かれていたからである。 わずか数頁だが、戦後の黒姫の一場面を現しているのではと、ここに載せておくことにしたわけだ。
「みんないい人ね」から その1
「みんないい人ね」から その2
「みんないい人ね」から その3
「みんないい人ね」から その4
本書のあとがきは、狩野さんの奥様が書かれているが、戦後山桑に住まわれ、学生時代にはお母様が提灯を持って柏原駅まで迎えに来られていたと記され、大変な時代を生きてこられたことが垣間見える。 なお、ご主人の誠さんには茶房で一度お会いし、夕方長野のご自宅に帰られる姿を何度かお見受けしたこともあるが、人伝ではあるものの最近身罷れたと伺った。 戦中戦後の大変な時期を生き抜いて来られた方の一時代が終ったということであろう。
なお、黒姫和漢薬研究所のサイトから、「黒姫山麓に生きる」をクリックすると、えんめい茶アーカイブスの頁を開くことができ、戦後ご苦労されてきた、えんめい茶の歴史の一端を知ることができる。
「みんないい人ね」から あとがきの一部
このエントリーを見て、興味を持たれた方が居られたら、風雲舎のサイトからでも本書は注文できるので、ぜひお読みいただきたい。
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