今朝、家内の友人から電話があり、昨晩のテレビ番組で黒姫の猫が話題となって出演していたと伝えられた。 俳人・小林一茶の生涯を展示している一茶記念館に住む猫が一時行方不明になり、オフトーク(有線放送)を利用して迷い猫案内が町内に流れていたと先日聞いていたが、たぶんその猫なのであろう。 実際に対面したことはないが、我々も多少知己のある、一茶記念館近くにお住まいのSさんのお宅から毎朝定時に記念館へ通っているというような話が番組で流れたらしい。
そこで、昨夜の番組表を探してみたが、たぶんテレビ東京のこの番組だと思う。 再放送があればと思い調べたが分からなかった。 来週地方局のどこかでは観ることができるであろう。
さて、黒姫の春を満喫して、久しぶりに常住場所に戻ったら郵便物が山のようになっており、その中に「定額給付金のご案内」が入っていた。
もともとこの給付金については疑問を感じており、一人一人の手に渡った金がどんな使われ方がされるか分からないと思っていた。 医療制度や救急搬送システムの改善、生活保護や失業保険等の篤い給付、雇用機会の創生など、今行政としてやらなければいけない問題は多い。 国民の汗(税金)を散財させるより、もっと意義のある使い方が出来るはずである。
案内を開封してみたら、何と申請書と一緒に市町村からの寄付申込書も入っているのである。 国から貰う金を市町村の財政援助に向けてほしいというわけだ。 そもそもこの給付金は世界規模の不況の風に苦しむ国民の生活を援助し、国内経済の活性化に資するためのものであった筈だ。 この給付金を、来る衆議院議員選挙や政党、宗教団体の活動資金に利用しようとしている動きもあるらしい。 高速道路の休日利用限度千円という制度も、所定料金の差額が国から高速道路会社に支払われるのだし、ETCの仕組みも加盟しているメーカーやカード会社に金が還流するようになっている。
そんなことも理解せず、「給付金だ、高速道路千円だ」と、単純に喜んでいる愚かな国民がいるわけだ。 政治家や大企業らがほくそえんで着々と企み、最後は消費税率アップなどの国民への負担増という重い足枷が待っているわけだ。 社会保険制度の改革が何も行われず、あと何年すれば年金資金は枯渇すると、国は国民を脅かし続けている。 政界や財界のそんな魂胆をきちんと理解できなくても良い、”何か、変だな?”という嗅覚さえ持てれば、彼らの悪巧みの流れを正すことは可能だと思う。
所で、そんな給付金を受け取り拒否しても仕方ない。 雀の涙ほどであろうが、二人して2万4千円の申請を昨日行った。 そしてこの金は活用されるべき所へ送ることにした。 その一つは、戦没画学生の作品を展示している上田の無言館。 これまでも僅少だが寄付して来た。 しかし、昨年完成した第二展示館の最終工事代金の支払いに未だ苦慮されているらしい。
もう1ヶ所は、あしなが育英会である。 あしなが育英会は、生活費の稼ぎ手を失った子供達に学業の機会を持ってもらおうと援助している団体である。 この2月に、「あしなが育英会から事業報告が届く」という記事を残したが、この不況で高校でさえ通学できなくなっている家庭があるらしい。
給付金はもともと無かった金である。 確かに生活費の助けになる家庭もあろう。 しかし、一般的には、所謂、棚から牡丹餅というべき金であって、これを飲食など刹那的なものに使うのではなく、社会的に意義のあるものに振り向けて欲しいと願うものである。
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