今朝、京都で開かれている岡部伊都子回顧展から家内が帰って来た。 岡部伊都子さんの著作については家内はかなり以前から読んでおり、自分はそれを傍から眺めていただけの存在であったが、家の建替えなどのため彼女の著作はほとんど処分してしまっており、今となって家内はかなり残念な思いでいる。
岡部さんの思考の原点は、「お国のためには自らの命も問わない」と婚約者に強く言うことにより、先の大戦で死なせてしまったという痛恨の極みから始まっている。 負傷した婚約者は沖縄の連合軍上陸に伴い、仲間の足手まといにならないためにと自害したとのこと。 岡部さんの著作は130数冊あるらしいが、その主なものはウイキペディアでも知ることができる。
今回いただいてきた案内を一覧にしよう。
今回の回顧展にあわせ、岡部伊都子さんの旧宅を生前に買い取った料亭が建屋の公開と昼食を提供してくださると、これにも家内は出かけ、しかも近所に住む方から岡部さんの日常生活をうかがうことができて、今回は十分に満たされた京都行きであったようだ。 なお、講演会では、上田・無言館の館主である窪島さんのお話も聞いて来ている。
その細かい内容をここに記しても仕方ないので、岡部さんの旧宅の写真を少し載せておこう。
その料亭は先斗町で卯月という店や大原にも店を出されていると、とても庶民が行けるお店ではなさそうだが、吟味された京料理なら一生に一度は行ってみたい。
なお、京都の土産といえば八つ橋や漬物が有名だが、今回は進々堂というパンと阿闇梨餅を入手して来た。 阿闇梨餅は求肥が入っているような延びのある薄皮に餡が入っているものだが美味しく、また進々堂のパンは素材の良さが十分に感じられる。 奇をてらわずに素材の旨みで焼き上げているようで、全国見回しても数少ないパン屋さんだと思うが、残念ながら東京圏にはお店がない。
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