今ほど国政に希望を持てない時はないと思う。 少なくとも1年前は、空気が読めない麻生らを中心とした自公政権に皆嫌気がさして、選挙民は民主党政権に期待し、国民ばかりでなく韓国など隣国も新政権に大きな望みを抱いていた。 しかし、普天間基地問題への対応のまずさであろうか、はたまたアメリカ政府の恫喝に恐れをなしたのか、鳩山由紀夫は8ヶ月ほどの任期で退陣し、政権を引き継いだ菅直人は、荒唐無稽にも消費税を上げると言い出し国民から総スカンを食った。 そのため参議院選挙ではそうおうの議席を失ったにもかかわらずその責任を負わずに、9月の党首選ではブッシュのアメリカ大統領選挙のような不可思議な策略を図って当選してしまい、菅改造内閣が発足してしまったのであった。
そして、菅直人は国連での演説で、疾病を「しつびょう」と読み違えたそうだが、正しく読めなかったのであろう。 官僚が書いた、毒にも薬にもならない文章をただ棒読みするだけの演説だから間違えるのである。 その点で見れば、自民党の麻生と全く変わらない。 数日前の尖閣諸島沖における中国漁船の巡視艇への衝突事件に対しても、もっときちんとした声明をするべきで、領海侵犯であればその証拠にビデオ公開などもすべきである。 あれは一地域の海上保安庁や検察が扱う問題ではなく、国の威信が試された事件であった。 中国漁船の一方的侵犯であると世界にも喧伝すべきであった。 それも出来ずに、日本の技術者が軍事施設の写真を撮ったと言いがかりをつけられ、いまだ中国内で拘束されているのである。
このように緊急な問題が内外ともに山積みであるのに、今日は創価学会の美術館へ菅直人は出かけたとニュースが流れていた。 大作や公明党ににじり寄って、国会での与党絶対多数を確保したいのか、そんな末梢的なことより、やるべきことをきちんとやれと言いたい。
この二週間ほど見ていても、菅、前原、仙谷 ー 実に無能な人間が政権の中枢にいると言える。 もしかしたら、あの衝突事件は、党首選で小沢一郎氏に勝ったらしい菅直人を試すつもりで中国政府がしかけた事件かもしれない。 そういう認識もなく、船長を国内法規に照らして対処すると言いながら、中国政府の主張に負けたと思われるような、船長の放免を政府はしたのであった。
刑事事件の証拠となるべきFDのファイル日付を改ざんした大阪地検、小沢一郎の政治生命をつぶすためだけに働いた東京地検、鈴木宗男氏の突如の収監、円高や中国政府の無謀な主張に無策な政府 ー この国の政治に希望が持てない要素がそこかしこに溢れている。
とにもかくにも骨のある指導者が輩出してほしい。 先日、家内が出席した会合に亀井静香が突如挨拶に来られたそうだ。 亀井静香のこれまでの政治経歴に諸手を上げて賛同するわけにはいかないものの、郵政や死刑制度への主張には納得できるものを持っている。 小沢、鈴木、亀井のような堅固な意思を持つ人材の輩出を願いたい。
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