信濃町も相変わらず30度を越える猛暑が続いています。 どことなく秋風が吹いている様子は見られるのですが、9月に入っても暑いの一言。 この暑さのおかげでしょうか、あちこちの蕎麦畑で白い花が一杯咲いています。
今日は、先日の無明塾で購入した、無言館館主・窪島誠一郎さんの「約束」という絵本の表紙を載せることにしました。 本書は、窪島さんの半生から、無言館設立までの事象を絵本仕立てにしたもので、窪島さんの画学生への思いがひしひしと伝わる内容となっています。
「あとがき」の中で、窪島さんは大事なことを仰っています。
- 二度と戦争を起こさない
- 自分の命、他者の命、生命あるすべてのものを大切にする
- 画学生が最後まで絵筆をはなさなかったと同じように、心から愛するものをもつ
競う社会ではなく、協同(協働)する社会、そして心と心がかよう社会、そんな社会を窪島さんは望んでおられるのではないかと思いました。
本書は、作:窪島誠一郎、絵:かせ りょう と表示されていますが、かせ りょう(加勢凌)は窪島さんの旧名で、加勢は母親の姓で、名前は武者小路実篤が命名されたものだとのこと。 加勢凌、水上凌、窪島誠一郎、それぞれに愛しい思いを持っておられることが、先日のお話の中から如実に感じられ、大変苦労をされてきた半生なのでしょうが、それにかかわらず窪島さんの優しい人格がそこかしこに溢れるように感じられました。
サイン会で、よく購入者の名前を併せて書いていただくことがありますが、今回、窪島さんに書いていただいたら、「~さん」というふうに記すところ、2峰の山の形をした図形で表示されていたのでした。 もともと絵を描くことがお好きなのですね。
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