昨日の黒姫は一日中良い天気で夕方も山の稜線がはっきり見えていました。 代わって今日は曇りのような雪降りのような空模様がカメラを通して見えていましたが、これから一週間はずっと雪と曇の連続の日々のようです。
さて、我が家では5年ほど前にスペイン巡礼路を歩くので新聞の購読を中止したのですが、多くの新聞が情報を精査せずに垂れ流しするような、また迎合したような正しくない内容に嫌気がさし、それ以来取るのをやめてしまいました。 併せテレビのニュースや報道番組、また視聴者を洗脳するようなコメンテータが出てくるような番組もほとんど観なくなりました。 余計な情報に自分の思考が毒されるような思いがあったからです。 YahooやMSNのニュースには産経新聞からのものが多く、そういう意味ではネット配信されるニュースも疑わしいのですが、その多くは短い文章でまとめられており、読みなおすことで真偽を計ることができます。 いつも書きますが、巷のニュースを見るより真っ当な人が書くブログの方がよほど意味があるのです。
しかし、新聞紙という紙は結構重宝するもので、果物やビン物を宅配する時の緩衝材にもなります。 やむを得ず時々ご近所から頂いたり、宅配物の中にある新聞紙を綺麗に伸ばして保存したりしています。 そんな時、地方紙や古い新聞の中に興味ある記事を見つけると何か嬉しくなってしまいます。 先日見つけたのは、フォーク・クルセイダーズがかつて歌っていた「イムジン河」に関係した記事で、1968年フォーク・クルセイダーズがこの歌を売りだそうとした時代の様子を記していたのでした。(下段、写真をクリックすると記事を表示、記事内でクリックすると閉じます)
元の歌は北朝鮮の「臨津江(イムジンガン)」で、南北を分断している象徴がイムジン河(一部河が国境線になっているようです)で、民族の統一を願った歌のようです。 2009年秋に実施された韓国巡礼の旅の終着はこのイムジン河でしたが、我々はその直前に別行動となり行くことができませんでした。
朝鮮半島の南北分断は日本軍統治の結果もたらされたものであり、太平洋戦争後の混乱に乗じたパルチザンの南下、さらに済州島43事件など、また1980年の光州事件など、民族同士の争いや殺戮が多かったのは事実です。 朝鮮半島をそういうふうにさせた日本の責任は大きいのですが、日本統治前の朝鮮は王朝により支配され一般人は奴婢として差別されていたと、逆に奴婢を解放したという面では日本統治の意義があったらしい。 どちらにしても、日本統治の歴史のみならず、韓国国内の1945年以後の実態を明確にするなど、日韓ともに歴史を事実にもとづいて明らかにする必要があると感じました。 事実かどうか分かりませんが、中国では朝鮮半島の高句麗の存在を認めず歴史教科書には記述がないそうで、どこの国でも歴史上の自国にとって都合の悪い事実を隠蔽したり変えたりする勢力がいるようです。
フォーク・クルセイダーズの加藤和彦は、一度あるコンサート会場に入る時に見かけたことがありましたが、彼が自死しなければならないほど、日本の音楽や創作活動の場は創造性がないか、あるいはある種の力に毒されているのかもしれません。
◯フォーク・クルセイダーズ
◯加藤和彦
◯臨津江
◯地図
大きな地図で見る
0 件のコメント:
コメントを投稿