8月15日は日本人にとっては色々意味のある日である。 まず太平洋戦争で日本が負け連合国に屈した日、つまり敗戦の日であると同時に、死者の魂を迎える、お盆の(中)日でもある。
そしてキリスト教(カトリック・旧教)ではキリストの母であるマリアが天に昇られた日として、これを祝福すると同時に冥福を祈る気持ちをこめ祭(主)日指定されている日なのである。
先日、野尻湖畔にあるサレジオ会の教会へうかがった時、今日はミサがあるというので出かけた。 司式された神父さんの説教の中で、フランシスコ・ザビエルが日本へ渡って鹿児島に到着した時がやはり8月15日で、また、マリアがキリストを宿した日とされる12月8日は、真珠湾攻撃に始まる太平洋戦争開戦の日であると、それぞれ日本人にとっては非常に深い意味のある日であると話されていた。
政府主催の戦没者慰霊式では、戦死者と民間人死者あわせ300余万人を追悼するということであったらしいが、満州への開拓や被爆、沖縄進駐などで不慮の死を遂げたり人生を狂わされた日本人、徴用されて日本の炭鉱などで亡くなった朝鮮人、そして2000万人とも想定される日本軍人により殺戮された人々、外国人捕虜などなど、太平洋戦争による被害者の数は限りがない。
福田首相は、「アジア諸国の人々に多大の苦痛、深い反省」という趣旨の挨拶をされたようだが、これまで何度もあった虚しい言葉だけで終わってほしくないと思う。 南京大虐殺は無かったとか、マルタの数は実際は少なかったなどと、帝国軍人による蛮行に蓋して、あの戦争は聖戦とするような愚かな発言をする政治家や学者が出てこないことを願わざるをえない。
さて、念仏者9条の会に所属するお寺さんでは、11時から鎮魂の鐘を鳴らすと、また以前に書いた「石の鐘」の称名寺でも法要があると聞いていたが、うかがう時間がなかった。
というのは、国際村の知人から招待されて出かけてしまったからである。 食事をしながら信濃町の産廃問題など色々な話に飛んで行ったのだが、最後は国際村の住民や組織、運営などの問題を言及することになった。 国際村は現在では250~300名ほどの住人(戸数)がいるのであろうか、住人の宣教師が本国へ帰ってしまい、もう来ることもないとか、賃貸に出しているとか、といった状況から派生するトラブルなどもあるらしい。
隣におられたカップルは日本人とアメリカ人のご夫婦。 ほとんど日本語で通用するのだが、時折話が難しくなるとお互い外国語で話していた。 英語でもないしと耳をそばたてるが分からない。 何とあとで聞くとフランス語だとか。 ボソボソとした感じで話されるとこちらは分からない。
夕方から野尻では雷鳴を伴う激しい雨が時折降り、時に雷が落ちたような音がしていた。 そんな雨も9時にはあがっていたが、これでは最終日の盆踊りは中止になっているだろうと思いつつ10時帰って来たら、小さな輪になって数名踊っている姿が見られた。 終了予定の10時を20分過ぎて終わった所を見ると、降雨で遅れて始まっていたようであった。
今日の暦から : 朝食は今日の活力源
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