最初にアップル・コンピュータのマッキントッシュを買ったのは、確か1987年であったと思うが、初めてカラー対応したMacintosh IIが出たというので工面・算段して入手した。 大そうな金額であったと記憶している。
あの時はキャノン販売がアップルの代理店になっていてそこから買ったと思う。 NECの98シリーズと同じように、あれから何台ものMacに触れてきたか分からない。 スカイリーに追い出されたジョブスが作ったネクスト・コンピュータのあの真っ黒な筐体が欲しくて仕方なかったが、パーソナルコンピュータという範疇の価格ではなかった。
そのジョブスがアップルに返り咲いて、ネクストを吸収し、何とそのネクストOSがMacのOSXの元になっているという。 そしてIBMらと共同開発したPowerPCをさっさと捨てて、マイクロソフト陣営と思しきインテルCPUを採用した。 そのおかげで、MacBookではOSXとWindowsが共用できているのである。 その20数年の歴史を辿ると、自分のパソコン歴を重ね合わせ見るようでなかなか面白いものがある。
さて、金融資産も営業利益もマイクロソフトを追い越すかもしれないと言われているアップルだが、今回のiPhone 4 に対する処置は実にお粗末というか情けないと思う。 マイクロソフトのバルマーが、このアップルの対応に、自らの失敗作Vistaを例にして自虐ネタを言ったそうだ。
6月7日のWWDCでジョブスがあれだけ得意になってiPhone 4の特長や良さを宣伝しておきながら、信号が減衰して通話が出来ないというクレームに対し、持ち方が悪いとにべもなく言うのは、決して言ってはならない言葉であった。 消費者は色々な使い方をするもので、それを予想しながらトラブルがないよう開発するのがメーカーとしての基本姿勢である。
アップルが記者会見で流したアンテナソング
アップルには立派な電波試験設備があるというではないか、結局信号減衰は分かっていても、デザインを優先させる意見が強かったのでしょう。 それはある意味でジョブスの意思であり責任でもあったわけです。
不完全な製品を市場に出したというアップルの責任は問われて良いと思う。 信号レベル算出用プログラムにミスがあったとか、BlackBerryなど他のスマートフォーンを引き合いに出して、信号減衰は持ち方でどのマシーンにも見られるといい、逆にiPhone 4の方が優れている点はいくつもあるという主張は詭弁でしかない。
バンパーや手袋の無料配布で市場を沈静化させておいて、マイナーチェンジかあるいはiPhone 5の早めのリリースに落ち着くのではないかと思う。
1984年、IBMに挑戦状を突きつけた時のアップルではない。
市場や消費者を見た沈着冷静な商品開発をしてほしいと思う。 ビルゲイツが去ってもマイクロソフトがあるように、アップルもジョブスを表看板にしなくてもすむ企業にすべきである。
と生意気にも自分の所感を書いてしまった。
ところで、昨日iPhoneのCydiaを起動したら、iOS4 , iOS4.01のSHSHファイルが保存されているとあった。 まだIOS4.01は十分なJailbreak情報がないので更新していないが、これでアップ/ダウングレードの環境が整ったことになる。
毎日リリースされるiPhoneアプリの中で、四国八十八ヶ所の巡礼支援アプリがあることを知った。 各札所の情報や地図、順拝記録も出来るとあって、巡礼に関心がある身としては気になるアプリである。 ただ価格が千円とちょっと高い。 今の用途が分からないので、実際に出かけることになったら購入しよう。
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