野尻湖畔にサレジオ学園の山荘がある。 毎年、今頃から8月末日にかけて子供たちの合宿に利用されており、そこで夏の期間だけ世話をされている東京からのAさんというご夫妻と数年前に知り合った。 野尻以外ではお会いする機会はこれまでなく賀状交換のみで、今日は再びお会いできるのではと楽しみに山荘へ出かけて行った。
奥様と普段はヨーロッパに住むお嬢さん方が手伝って居られていて、何気なくご主人はと聞くと、この3月に亡くなられたとのことであった。 奥様がこれまでと違ってほっそりとされていたのが気になったのだが、結果はそういうことであった。 これまでそう多くはお会いしていなかったが、本当にお人柄が良くて、何故そんな方が早世されてしまったのかと、悲しい思いに浸ってしまったのである。 でも聞く所によると、病身の床にあってご本人が準備される時間があり、家族の方々もお別れする一定期間があって、最後にはこれまで以上に健やかな顔で逝かれたとのことであった。 そういう言葉が聞けたのが唯一の救いである。
そんなお話をうかがってしまい、今日の曇天のようにどんよりとした沈んだ気持ちの一日になりそうです。
でも、人生の晩年に来ると何が起きるか分かりませんし、いつかは必ず来ることです。 一期一会という言葉があるように、これからも一時一時を大事にして生きて行きたいという気持ちを強くしました。
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