平成3年頃からであったろうか、家内の知人のご主人が主宰している書道会から夏の合宿に黒姫の住まいを使わせてほしいと依頼があった。 それから10数年の間であったか、ちょうど7月後半の今の時期にピークで20名近かったであろう会員方と寝食を共にしていた。 平成7年には7月に大変な豪雨があり、信越線は線路の路肩崩れで1ヶ月ほど不通になってしまい、家内は長野から代替輸送バスを使って黒姫に来たこともあった。
我が家では三食の支度もあって、書道の練習をするわけにはいかないので、荒瀬原の称名寺の本堂を使わせていただきたいと住職にお願いし、あの広い堂内で皆思い思いに書いていた。 秋に書道展出展を控えている人もいて、それなりに真剣ではなかったかと、門外漢ながらも思った。
その後書道会はどんどん発展しメンバーも入れ替わったこともあって合宿の受け入れはやめたが、主宰されている先生は日展に入賞し、現在は審査委員にもなられている。 そして、そのお弟子さんの中にも腕を磨かれ、師範→理事になられておられる方がいて、先日、その方から菓子折りが届いた。
うかがうと、その菓子店の包装紙などに書で書かれたとのことであった。 書道もその道を究めると、日本酒や和菓子のラベル書き、あるいは寺院などでも書の需要があるらしい。 技能を持たない身としては何とも羨ましい限りである。
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