首都圏などでバスや電車に乗った時、車掌などのアナウンスに無味乾燥というか全く意味がないと感じることが多い。 年寄りや体の不自由な人、妊婦などに優先席(シルバーシート)を譲って下さいということ。 携帯電話をマナーモードにしてシルバーシート付近では使わないでほしいということ。 不審物があったら巡回中の警察官や車掌に報告しろということ。 ついでに加えれば乗った電車の行き先や停車駅などのアナウンスも必要最少限にしてほしい。
さて、今日、アサヒコムに、「シルバー席の高校生を殴る・突く」という記事が載っていた。 この60歳の女性の所作はかなり行き過ぎだが、それでなくてもシルバーシートの使い方で疑問に思うことは非常に多い。 自分はシルバー世代だとはまだ思っていないものの頭はシルバーなのだが、学生もサラリーマンも周囲に気を配るという意識が全くなく、席を譲られたことはこれまでにない。 端から寝てしまいシルバーが来ても気付かないふりをしていると思われる人も多い。 それだけ彼らは疲れているのかもしれないが、他に思いを馳せる気持ちがないということは、日本の社会にとってマイナスであろうと思う。
長野から信濃町に通じる信越線で満席になることはなく、4人掛けのボックス席を1人や2人の高校生が荷物を広げて占有し馬鹿話をして、他人を寄せ付けようとしないことがよく見られる。 日本の文部(文部科学)省や教育委員会も高学歴社会のための仕組み作りのみを行い、成績が良くて成果を出せれば尊ばれるという社会規範を作り、修養というのか精神面の教育を怠ってきた結果であると思う。
ところで、昨今、韓流ドラマの影響か韓国へ旅行する人が多いようだが、月並みなツアーに参加したり、インサドンやミョンドンを散策するのではなく、ぜひ地下鉄など電車に乗ってほしい。 韓国の電車にもシルバーシートはあるのだが、どんな混雑した時間帯であっても、若者がシルバーシートに座っていることはなく空席のままである。 また、私のような人間が普通の席の前にいると、席を譲る人が数名かならずいる。 日本とは大違いなのである。 韓流ドラマが人気なのはそんな彼らの優しさがあるからかもしれない。
ただ、シルバーシートに座っていた妊婦を立たせ、登山帰りの(元気な)年寄りが当然のごとく席を譲らせている姿を見たことがあるが、その思考はよく分からない。 また、年配者が年配者に気を馳せる気持ちがあるかどうかも分からない。 でも、とにもかくにも、年配者に気を配る韓国の若者の心を日本の若者もよく学んでほしいと思う。
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