夕方、野尻湖ナウマンゾウ博物館が主催した「ほたる学習会」へ行って来ました。 信濃町には本道や荒瀬原、古間などでも蛍が見られるそうですが、一番多く飛ぶのは戸草という集落で、旧三水村との境に近い所で、旧三水村の田圃へ水を流すため400年以上前に作られた芋川用水の周辺に生息しているそうです。
中村学芸員の話では、この地域では6月20日頃から1ヶ月(時間は19時半頃から1時間)見られるそうで、その多くはゲンジボタルとヘイケボタルで、生きて光を放つ期間は何と4日~7日だとのことでした。 光を放ちながら交尾の相手を見つけ、川の水面上部に卵を産み付けて、40日ほどで幼虫になって水の中に落ちるそうです。 そして、来年4月頃まで水の中で成長してから地上に出て、土の中でサナギとなって40日ほどで成虫になるそうです。 ゲンジボタルはゆっくりとした点滅で、ヘイケボタルは車の方向指示器のように早く点滅します。
夏の蝉も同じですが、成虫で生きている時間というのはとても短いんですね。 信濃町に来ての20年間の間、古間や荒瀬原で数匹飛んでいるのを見たことがありますが、50匹以上飛んでいる姿を見たのは今回初めてでした。 10年前には1日で2700匹も飛んでいたそうですが、その後減り続け今年6月30日には150匹を確認したとのことでした。
蛍が生息する条件は、1.清い流れがあること 2.川辺にさなぎとして暮らす土があること 3.蛍として飛び回る自然環境があること だそうです。 そういう自然環境が、この信濃町にはあるんですね。 この自然環境が将来にわたって引き継がれるよう、蛍の乱舞を見て、願わざるを得ませんでした。
(地域は異なりますが、信濃町の自然環境を壊す、産廃処理場問題などに対してははっきりNOとする、毅然とした態度が欲しいものです)
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