日刊ゲンダイや写真週刊誌フライデーなどは芸能やスポーツ、さらにはシモネタ記事が多いらしく、これまで買ったことはなかったが、昨年来、小沢一郎氏の政治資金問題などを取り上げていることを知り、大政翼賛会ばりの大手マスコミに対峙した報道姿勢に共感するものがありました。 昨年参加したデモででも、「ゲンダイ、フライデーを読もう」などとシュプレヒコールする人がいるほどでした。
と言いつつも、やたらに購読することはなく、今回、福島原発事故の現場を記した特別号が出たというので昨日コンビニでフライデーの「緊急増刊 福島第一原発 放射能の恐怖 全記録」を買って来ました。 その編集姿勢は一貫して、放射能の恐怖をもたらした東京電力と政府の大罪を糾弾するもので、被ばくの真実や原発の現状を憂うる人々の声、さらには原発を安全だと言い続けてきた学者や文化人の名前をあげるなど、これ一冊でおおかたの現状が理解できるというものでした。
できればこの1冊だけでなく、小出先生や高木仁三郎さん、広河隆一さんらの著作を読めば、その理解はもっと広がることでしょう。 中国電力の上関原発計画に対し、今日、上関町の町長は「原発のない町づくり」に言及したそうです。 たとえ原発マネーで地元が潤ったとしても、それは一時のことであり、一度事故があれば福島原発のように近隣住民の生活が脅かされるだけでなく家族の生命まで危険に陥れることになるわけです。 住民の命は原発マネーに代えられないものです。 やっと上関長町は賢明な判断をするようになったようで、同じような考えを持つ自治体の長がもっと増えてくれることを願うばかりです。
これほどの災禍が起きていても、「高い経済力を維持するためには原発は必要」だと言う人々が多いですが、彼らは自分や家族が放射能に被ばくして生命すら脅かされることになることを想定していないから、そういうことが言えるのです。 東京都知事の慎太郎然りです。 自分の子どもや孫が病院のベッドに寝かされ、種々の機械を体に付けられ苦しむ姿を思ったら、安易に原発は必要だとは言えないと思います。 これまでの原発行政を見ていると、事故が起きない完璧な原発施設などはありえず、地震国である日本にはもっと大きな地震や津波が再びやって来るかもしれず、そうなれば原発災害が繰り返されることになることでしょう。
◯福島第1原発事故 首都圏にも「高線量地点」 「わが子が心配」(毎日)
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